八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。

 ヨーロッパ 2009 山岳ガイド ミキヤツ登山教室       

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 グランピリエダングル 

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 おまけ



 6月下旬 南仏プロバンス

 天気が安定せず、目標ルートをモンブランイタリア側、グランピリエダングル(TD/ED・V・900(1600)メートル)に目標を変更し、無事登ることができたのですが、壁を抜けてから、モンブ
ラン頂上までのプトレイリッジの状態が悪く、足の指が凍傷気味になってしまい、特に左足親指は硬い氷での左トラバースが多かったため、爪が潰れたところで凍傷になってしまい、かなり
良くない状況になってしまいました。
 そんなわけで、クライミングも出来ない状況になり、一度は行ってみたかった南仏へ足を伸ばしました。

 クライミング目的なら春や秋がよく、ベルドンやオランジュ、ビューなどかなりよい岩場があります。お手軽にカランク周辺もよさそうです。
 今回はクライミングではなく静養が目的なので、これらには行くことは無かったのですが、南仏の観光を楽しんできました。

 セザンヌやゴッホなど、有名な画家が訪れたというプロバンス。
 なんでもないフランスの風景をしっかりとした光と影で感じることができ、たしかに芸術家(印象派)にとっては、腕の奮い甲斐があったことでしょう。



 しかし凡人にとって、しかもあまりにも寒い地方から来た者にとっては強烈な光線と熱気は殺人的で、日中は動く気にならず、夜10時に日が沈むので、行動は朝10時から12時までと1
7時から21時までとなってしまいます。
 


 なんでもない村が観光地になっています。(ボニュー)

 南仏といえばパスティス(草から作った蒸留酒)が有名ですが、たしかに日中の暑いときに冷水と氷を入れて飲むこのお酒は、まさにこの地、この時期のためでしょう。
 昼間の暑いときは何もせず、日陰でこのパスティスを飲んでいれば幸せを感じます。



 パスティス(手前)とハウスワイン(白)。(カシ(カシス))
 冷たいので汗かいています。

 しかし僕らはただのツーリスト。しかも時間が無いので、昼間にそんなことを毎日続けることも時間が許しません。
 朝起きたら朝食を軽くとり、町を散策。
 昼近くになったら、今日のレストランを捜し歩き、多くの観光客で込む前に店に入ります。

 フランスのレストランは高いですが、昼はお勧めです。
 例えば、シャモニにはミシュランの星つきレストランが2件ありますが、一軒は有名なアンベール・プルミエ(もしくはアンベール・ポミエといったほうが通じるかも)。ここは他の地域の星付に
比べれば安いらしいですが、それでも一人2万から3万は覚悟が必要です。
 もう一軒はミディのケーブル下にあるそうです。

 本題はここからで、ミディのケーブル下の星付レストランはランチ16ユーロ。
 ランチといっても、日本のファミレスや定食屋と違い、きちんとしたセットです。少なくとも前菜、メイン、デザートがつきます。
 これを夜食べると、2倍から3倍になってしまいます。

 そんなわけで、フランスはランチこそしっかりと食べるべきで、よるは自炊、もしくは軽くバーで済ませてしまうほうが良いのかもしれません。


 プロバンス・リュベロン地方のボニューという町で食べたランチ(ムニュ?メニュー?定食)の前菜。
 これにフランスのおいしいパンがついています。
 直径40センチのお皿です。



 これは加藤の前菜。
 お皿は小さめですが、35センチはあります。



 ワインはハウスワイン(地酒・van de pay?)で十分。
 1リッター・6ユーロです。
 ここで飲むと日本の3000円以上のものより美味しいです。その地域で地酒を飲むと、お金を使わなくとも美味しいものが見つかります。
 暖かい地方のお酒なので、熟成が早く、アルコール度数は高いと思われ、おそらく13を超えているのではないでしょうか。かなり回ります。



 加藤のメイン



 僕のメイン 

 これにデザートはチーズ3種類と、アイス2種類でした。

 これで二人で40ユーロは安いと思います。
 結婚式で食べる、美味しい料理クラスのものを腹いっぱい、苦しくなるぐらい食べられます。

 ちなみに今回の南仏は夜はほとんどお酒とつまみで済ますことができました。
 幸せな5日間でした。

 ボニューはお勧め!


 6月19日 ワインネタ

 今日は金曜日。
 明日はマルシェで、シャモニでは朝市が並びます。
 
 7月からの本格的なバカンスシーズンを前に、その前哨戦か、金曜日の今日はここアルペンローゼにも人が増えてきました。
 5月中旬や10月の頃の人のいない時期、街の中心にあるカフェも閉まっているような閑散としたシャモニも寂しいですが、人の多いシャモニも逆に辛いものがあります。
 ・・・そろそろ移動の時期でしょうか。
 しかし、まだ目標のルートに向かってもいない現状では、もう少し街で頑張らないと・・・。

 さて、今日はワインネタです。
 知っている方も多いかと思いますが、僕は酒好きです。強くはなくとも美味しいお酒があると、飲んでしまいます。
 当然こちらではワインです。
 ワインと言えば赤と相場が僕の中では決まっています。

 ワインはこちらではピンキリで、高いものは上を見ればキリがありません。
 しかし逆に下は限界はありますが、それでも1ユーロ(140円程度)以下のものもあります。
 僕らが毎日飲んでいるワインは3ユーロ以下です。それも2ユーロ前半で捜すので、日本円にしたら400円以下でしょう。

 そんなワイン選びを紹介します。

 僕らが最近よく選ぶのが、コート・ド・ローヌ産のワインです。ローヌ川沿い、つまり南仏のワインですが、これがコストパフォーマンスが高く、ボルドーやブルゴーニュといったメジャーワイン
は、もう少しお金を出さないと逆に美味しくありません。
 2005年にブリアンソンという街に行っていた時、美味しいから何気なく選んでいたのがコート・ド・ローヌのワインで、その時の選ぶ基準がアルコール度数の高さでした。

 「アルコール度でワインを選ぶとは、ただのアルコール好きだな」とは言わないで・・・。

 ワインは寝かす事で、そのアルコール度数、糖度を高めて熟成します。
 コート・ド・ローヌは暖かい地域、南仏産のワインだけあって、ボルドーやブルゴーニュなどよりブドウの糖度が高く、熟成が早く進むそうです。そのため、熟成のために寝かすことでその価
格が跳ね上がる事の多いワインの中では、より早く熟成するワインは比較的安く美味しいワインを飲むことが出来るそうです。
 ボジョレーのように若いうちに飲んだ方が美味しいワインと違って、熟成が早いために早く美味しくなるワインとは質が違います。
 安いのに味がある(ような気がする)、コート・ド・ローヌはシャモニ周辺のスーパーではお勧めです。

 ボルドー、ブルゴーニュ、そして若い内に飲んだ方が良いサボア地方(シャモニの地域)周辺のワインを飲むなら、安ワインでなくお金を出した方がよいですが、3ユーロとは言わなくとも10
ユーロ以下で捜すならコート・ド・ローヌです。


 
 アルコール度数、13パーセント。
 同じ価格帯で13.5パーセントのものもあり、明らかに「濃さ」が違います。
 ただし、安ワインの宿命か雑味もあるので、それの有無がアタリハズレの差かもしれません。

 6月18日 天気、時期について

 天気がよく解りません。
 ちょっと悪くなるのを覚悟で行けば、行けそうですが・・・。
 モンブランなら行けそうです。
 暇なので、思いつくままに書いてみます。

 シャモニには大体この時期に来ているのですが、次は秋に来てみようと思います。
 かつて、加藤が神田家でベビーシッター(と言うには二人は大きすぎましたが・・・)をしていた時に、11月までここにいましたが、あまり印象に残っていないようです。
 しかし調べてみると、ミックスのルートは10月・11月の初登攀が多く、特に最近のルートはこの時期に集中しています。聞いてみると、日は短くとも比較的天候も安定することが多く、氷
河のクレバスを問題にしなかったり、あるいは影響の無いルートに行くのであれば、壁のコンディションはかなり良好のようです。特に融けて凍ってを繰り返してコンディションが良くなるルー
トは狙い目のようです。
 具体的にはグランドジョラスのコルトン・マッキンタイアなどは10月、11月の記録が多々見られます。
 特に「冬期」にこだわらなければ良い時期で、次回はこれを狙ってみようと思います。

 ハイキングに良い時期はいつですか?ともよく聞かれますが、やはり6月後半から7月前半ではないでしょうか。
 遅くなると花もあまり咲いていないような気がしますし、かなり暑くなります。気温は低くとも、その日差しはまさに「殺人光線」です。
 ただ、7月も中旬をすぎると、日当たりの良い樹林帯(南向き斜面)では、ベリー類(特にブルーベリー)が沢山取れるようになります。これを目当てにハイキングするのも良いでしょう。
 食べ放題です。
 たくさんとって、ジャムを作るのも素敵でしょう。
 
 シャモニに来ているツアーではあまり若い人はいませんが、若い人でなければ楽しめないような、あるいは言い方を変えて、若い人ならかなりウケる遊びが沢山あります。
 登山、クライミング、トレッキングなどは有名ですが、それ以外にMTB、ロードバイク、パラグライダー、ラフティング、キャニオニングなど


 6月17日 道具事情 その1

 今回のシャモニ。
 ここ10年近く、ほぼ毎年来ていましたが、2005年以来です。
 毎年、道具をスネルスポーツで買うのですが、神田さん曰く、今回も買い出しツアーになっています。

 文字ばかりですが、気になるところだけでも見てください。
 意外な発見があるかも。
 ・・・でも無いかも。

 まずお勧めなのがハーネスです。
 少し前にも書きましたが、各社から軽量ハーネスが出ています。
 これは絶対お勧めで、どこのメーカーもそれほど差がありません。コストパフォーマンスではカンプがよく、安心度というかネームではアークテリクスでしょうか。他の大手、ブラックダイアモ
ンドやペツルはこれら二つのメーカーよりも軽量化に踏み切れないようです。他にもサレワからも出ていますが、いずれにせよこれからハーネスを買う人は絶対にこれらの軽量ハーネスにす
べきです。手にした時の軽さだけでなく、装着した時の軽さは、例えるなら、「寝る時の服は綿製品に限る」とか、「布団は羽毛を使うと他は使えない」あるいは、まあ、こだわりがあればそれ
に限るというような次元ですが、絶対お勧めです。
 仮にハーネス付けて寝たとしても熟睡できます。

 冬靴、登山靴はそれほどでもありませんが、日本より格安なので通販で送料込みだとしても絶対のお勧めです。
 
 プロテクションギアは、お勧めはリンクカムです。
 カム類といえば、ブラックダイアモンドのキャメロットと最近ではマスターカムがそれぞれ第一党、二党で他はあまり勢力はありませんが、こちらではこのリンクカムが圧倒的に売れていま
す。スネルスポーツでも店頭から無くなっていることもあります。
 日本にも二年ほど前?から入っていますが、大きい方二つしか無かったことと、高価であることでそれほど魅力を感じませんでした。
 しかし、今は小さいサイズも二つ追加されたことから、かなり魅力的になりました。
 実際に使ってみると、カムの効く範囲、適用範囲が広いことから選択が楽なのは当然として、回収がとても楽です。
 一つ当たりはキャメロットに比べれば重いのですが、それでもギアの数を効果的に減らすには有効です。

 でも今回感じたのは、やはり「トライカム最高!」と山梨のS君が言っていた言葉です。
 トライカム、持ってこなくて後悔しています。
 特に小さめのサイズ。
 ここにトライカムがあれば、絶対決められるのにというような場面が幾つかありました。


 カラビナ類はやはり軽量モデルがどこのメーカーからも出ていますが、これはやはり使用目的にあわせた方が良さそうです。

 アックス類も軽量化が進み、アイスアックスだけでなく、一般的なアックス(ピッケル)でもカーボンのものが出てきています。
 ただし、カーボンモデルはいわゆる「B」という基準で、強度が劣ります。強い衝撃や捻りなど、外的な力に弱いのでそこらをよく考えて使う必要があるかもしれません。僕らも今使っている
アックスはグリベルの「カンタムテック」というカーボンのアックスです。これは凄く具合が良く、これまで使ってきたものよりかなり軽いので登っていても楽なのですが、強い衝撃を与えたり、
テコの原理を使うような強い捻りを加え無いように気を遣う点ではちょっと難有りです。しかし、それでも他のクウォークなどのアックスを使うことはありませんが・・・。

 シャモニにいると、よく走るのですが、トレランシューズも沢山あります。
 スネルスポーツにも数年前には無かったトレランコーナーがあります。
 トレランシューズと言えば、モントレイルが第一党だと思いますが、使ってみるとスポルティバもかなり具合がよいようです。
 日本に入っているものとは違うモデルが幾つか有り、ソールのゴム質でなく、その靴の構造でかなりフリクションを稼いでいるようで、土や草地では構造的にフリクションを出し、岩場では
そのゴム質でフリクションを稼いでいる感じです。
 僕はアイダーの靴を履いていますが、土や草ではとても心強いのですが、その分岩にはとても弱い面があります。しかしそんな場面でもスポルティバの靴は具合がよいようです。
 加藤の話では、岩場で滑らないほどソールのゴム質は軟らかいのに、土や草地ではスパイクを履いているようにグリップするそうです。
 
 天気が安定せず、なかなか山に行けなくなってきました。
 小さいところなら行けるのですが、そろそろ大きな所に行こうと思うと、なかなか踏み出せません。

 

 6月15日 シャモニに車は必需品

 タイトルだけを見れば、「そんなことないよ」という人もいるでしょう。
 確かにシャモニは町の生活圏から、ケーブル、バスなどの公共交通手段を使ってクライミングや登山を楽しむことはできますが、ここはアルプスの谷間。天候が安定しません。
 シャモニに来たいと思っても、天候不順で二の足を踏んでいる方もいると思います。
 そんな方にお勧めなのが、レンタカー。
 今回は贅沢にも50日間という長期にわたって車を借りましたが、一日あたり3000円以下。10日程度なら5万円以下で済むはずです。これがヨセミテなら同様に保険込みで10万円コー
スです。まして、50日間となれば、とんでもない額になってしまいます。

 ちなみに、シャモニへ来る場合、ジュネーブからはそれほど費用はかかりませんが、おそらく航空券が高額になります。少しは安いと思われるチューリッヒやミラノ、直行のパリからは、列
車の移動費用だけで往復2万円ほどかかります。そう考えると、複数いるならレンタカーは絶対お勧めです。

 確かにシャモニの町は天気が安定しません。そんなときはイタリア側に行くと良いといわれますが、そこまでしなくても少し移動するだけで天気はよくなります。
 シャモニよりも下の町へ行けば、かなり天気は安定します。
 しかも、ショートルートならシャモニよりも良質で楽しめて、マルチピッチも石灰岩のそれこそ難易度も5(5.6)から8(5.13以上)、ピッチ数10ピッチ以上というのが、トポに載っているだ
けでも百本以上(・・・数えてないけど)はあります。
 ハイキングもクライミング同様に、下の町にもコースは揃っています。

 朝起きてみてシャモニで雨が降っていたら、とりあえず車に乗って下に降りてみましょう。
 高度を下げるほどに青空が、そして周りには石灰岩の壁が広がってくるはずです。
 ・・・もし、期待に反して下の町も天気が悪ければ、そのままアヌシー、ジュネーブ方面まで行って観光するのも良いでしょう。下の町は物価も安いため、思わぬ掘り出し物(特にワインやチ
ーズなどの食料品)が見つかるはずです。

 僕らの職業はガイドですが、国際ガイドではないため、残念なことにここシャモニでガイドを行うことはできません。
 もし、これを見ている方がシャモニでガイド登山をしたいと思うのであれば、絶対に個人ガイドがお勧めです。ツアーでは天気が悪いとまったく身動きができなくなります。
 できることなら、車があり、情報収集に長けていることが、シャモニで失敗しない登山の条件なのかもしれません。




 6月10日 ヨーロッパのクライミングについて

 70年代から80年代、そして90年の初頭にかけて、ヨーロッパには多くのクライマーが訪れました。
 そのあと、90年後半から通うようになったのですが、最近言われました。
 「ヨーロッパといっても、所詮クラシックルートだろ?」
 今ではほとんど日本人クライマーは(シャモニには)いません。

 シャモニ周辺のミックスクライミングは大きく三つに分けられます。
 初登が70年前半以前の「クラシックルート」。
 70年半ばから80年代に初登された、いわゆる「ネオクラシック」。
 そして、初登が90年後半、そして現在に至る「今時のルート」。

 クラシックルートの代表がアイガー、マッターホルン、グランドジョラスの3大北壁ですが、他にも沢山あり、多くのルートがこれに当たります。
 ネオクラシックは2本のアックスを駆使して登られるルートで、代表格はグランドジョラス北壁のコルトン・マッキンタイアやタキュルのスーパークーロアールでしょう。
 2本のアックスを駆使する、いわゆるピオレトラクション(厳密には広義すぎますが)は、壁の中の氷を弱点(ルート)とすることでより合理的なラインで登ることで、スピードを稼ぐことを可能
にしました。
 現在のルートはかつてはロッククライミングルートであったり、弱点としてはあまりにも脆弱すぎる氷で登ることができなかったようなルートに目が向けられるようになり、それを可能にしたの
がいわゆるドライツーリングでしょう。
 例えば今時のルートはモンブラン・タキュル周辺やシャモニ針峰群のペルラン辺りに多く見られますが、90年半ばから後半に掛けてM7やM8といったクライミングが行われていました。
 日本のアルパインクライミングが停滞していた(と言われる)、90年から00年半ばにかけて、ヨーロッパではこんなルートが沢山登られていました。
 


 この壁にもそんなルートが沢山あります。
 悪天後はどこでも登れそうに見えますが・・・。

 実際にはより先鋭的な登山家、クライマーによって、ビッグウォール技術をミックスクライミングにとりいれたり、あるいはその卓越した技術と体力でその時代を超越したクライミングは行わ
れてきました。グランドジョラス北壁のドメゾンなどは時代を先取りしていたルートで、今でもその価値は変わりません。

 そうなると、これまでのグレーディングも大きく変わってきたルートがあり、例えばグランドジョラス北壁のウォーカー稜などは総合グレード6段階で3になってしまっています。既にレビュファ
のモンブラン100選のころから言われてきましたが、残置支点の多さから、比較的安全でルートも解りやすくなり、下降が困難になりやすいグランドジョラスのルートであってもこうなってい
ます。

 ヨーロッパでのミックスクライミングを考える時、あるいはルートを選択する時、初登の年代でルートを判断してみてはどうでしょうか。 
 あるいは技術を身につけて、どんなルートでも登れる、あるいは下降できる技術を身につけて、ガイドブックやグレードに左右されないクライミングを目指して、ヨーロッパに来てみてはどうで
しょうか。
 

 天気が悪い日が続き、こんな事ばかり考えていましたが、好天が近づいてきました。
 今回はかつてのロッククライミングルートを辿るミックスクライミングルートに行ってみます。


 
 狙いはコレ。
 ポワント・ラシュナル。
 
 
 
 


 5月31日 セラックガリーの右ガリー

 天気が微妙なので、1日のレストの後、また登りに行きました。
 結果的にはなかなか痺れるクライミングとなり、二人で往復1万円というミディーケーブルの料金も納得できました。



 傾斜の緩い4ピッチ目から、ミックス5ピッチ目を登る加藤。
 この前のピッチも出だしから細い、薄いを繰り返すミックスクライミングを楽しめました。
 ・・・・天気良いですから、楽しめます。

 報告はこちら タキュルトライアングル、セラックガリーの右


 5月29日 まずは一本、セラックガリー(タキュルトライアングル)

 天気予報によると、29日金曜日から月曜日までは天気が良いらしい。
 今年は大物狙いは置いておいて、麻雀で言えば、満貫以上狙いよりも、手堅く安上がりをして本数を稼ごうという作戦。
  (ただし掛かる料金は最も高い。3,800bまで上がれるのだから当然だが、ミディ往復は二人で約一万円也)

 まずは足慣らしでミディーケーブル周辺。
 ここでショートルートといえばタキュルトライアングル・350〜400メートル。


山行報告はこちら タキュルトライアングル・セラックガリー


 5月28日 まずは準備

 27日シャモニに到着後、翌28日はフランス山岳会への手続きをして、スネルスポーツで休暇中の神田さんと合流してここで買い物。
 フランス山岳会は一年間有効(だったか、その年以内か)で、救助などの保険がききます。
 スネルスポーツでは、足りなかったスクリュー、アックス、軽量ハーネス、新しいトポにリンクカムを購入。

 軽量ハーネスはアークテリクスが画期的な構造で発売して以来、どこのメーカーも力を入れているようで、ペツル、BD、カンプ、サレワなど好みから選ぶことができます。
 ペツル、BDはさすがに大手で独自の路線を行っているようですが、真似っ子・カンプはよいとこ取りをした感じでどこよりも安い49ユーロ。免税などを利用すると日本円で4000円ほど。
 
 リンクカムは日本では2種類しかないのですが、ここでは日本に入っていない下のサイズ2つが追加されていました。
 この四つでキャメロットのC3の赤からC4(だった?)の黄色ぐらいまでカバーし、しかもカムの範囲が広いので、結果的にはこの4本を持つことでキャメロットの同サイズ2セットを持つことと
同じになります。言い換えればキャメロット7本をリンクカム2本で済ますことも可能で、4本持てばキャメロット2セットと同じということです。
 このカムも免税などを入れると格安で9000円ほどです。 ・・・・これでも格安です。日本だと2万円近い時期もあったし。

 宿泊はアルペンローゼという、いわゆる民宿。
 ドミトリー、個室共にありますが、今はドミトリー生活。
 しかし・・・シーズン前なので8人部屋に我々2人。キッチンシャワー、そして何より冷蔵庫が使えて、1日3千円。
 キャンプ場だと2千円ぐらい掛かることを考えると、格安です。

 


 5月27日 ミラノからシャモニ到着 

 アエロフロートは意外にも、とても良い航空会社でした。
 食事は美味しく、何より、パイロットの腕がよいのは本当でした。着陸時にほとんどショックがないのです。
 乗り継ぎのアリタリア航空は、国民性なのか、腕はイマイチ。フェラーリを作る国は、意外にも車の運転は下手(無謀)です。飛行機もそうなのかなあ。
 
  

 食事:左はチキン、右は魚。デザートはこれまでで一番の美味しさでした。
 アメリカの航空会社はもうのれません。

 
 
 モスクワ到着前に、もう一度軽食が出ました。これもいけます。



 ロシアの上空を飛ぶのですが、地球の大きさを感じさせます。
 ずっと雪原だったのが突然、こんな景色に。




 モスクワ・シュレメチボ空港では、噂の生オレンジ絞りマシーンを見学しました。
 オレンジを搾ってくれる機械ですが、掃除はどうなっているのか?というのが噂の核心です。

 今回は貴重な写真を撮ることが出来ました。


 掃除をしているのか、と思ったのですが、集金でした。
 それでもこのマシーンの中はやはりオレンジが並んでいました。




 今回のヨーロッパ到着地はミラノ。
 ミラノといえば、その紋章をあしらったエンブレムで有名なアルファロメオですが、今回の車はこちら。



 借りた車はフィアット・パンダ。数年前に出た、ニューパンダです。
 小さな車ですが、すごく良い車です。高速で120`出してもハンドルがぶれません。しかもこの時、風がすごく強いにもかかわらず、車はとても安定していました。エンジンが小さく、トルク
が少し弱いですが、それでも活発なエンジンで、運転していても楽しくなります。
 フィアット500ではないけど、かなり気に入っています。
 日本に連れて帰りたい!




 5月26日、出発です。
 今回はアエロフロート利用でミラノからヨーロッパ入りです。
 この航空会社、いろいろ言われていますが、国際線での飛行機事故は滅多に無しという話を信じれば、最新の機材も使っていて、意外に良いのでは・・・と思っています。
 マイレージ(ワールドパークス)を利用するために決めたのですが、楽しみです。
 
 ユーロ安による恩恵で、レンタカーも借ります。
 車はフィアット500になりそうで、「カリオストロの城」気分でこれも楽しみです。

 今回は珍しく登る気が結構あるので、頑張って粘ってみたいと思います。






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