私たちの行うクライミング講習は「クライミング講習会という名の体験会」ではなく、上達するための「講習会」です。
ロープを張って登ってもらうだけでなく、登り方や確保など、個々に合わせた講習を行なうため定員を5名とさせていただきます。
料金は他に比べて少し高いかもしれませんが、1日で登れる本数、確保の経験稜、得られるコトははるかに多いと思います。
このため、とりあえず登ってみたいだけの方はご遠慮ください。
クライミングを行うにあたって
どんなスポーツでもそうですが、経験すればすぐに上手になる事はありません。
どれだけ練習してもなかなか上達しない事もあります。
クライミングも同じで、怖さがある分だけされにその傾向が強くなります。
しかし、コツを押さえて経験をすることで、上達するスピードを早めたり、そのきっかけとなります。
そこでこの初心者講習では実際のクライミング、確保を実践しながら、必要な技術、考えを身につけて貰うことを狙っています。
講習の主な内容は以下の通りです。
クライミングのコツを知る
クライミング中にこれらの事を意識して登ってもらいます。
・足の爪先で登る
「つま先」とは指の付け根ではなく、もっと前の指の先端のこと。これによって重心を体の前方に維持し、指や腕の負担を減らします。
・手がかりは指の力でかけるのではなく、体の位置でかける
手がかりは指の力で握り込むのではなく、指先が掛かる方向に体の位置を移動、維持させる。
・足で体を押し上げる
指や腕で体を引き上げるのではなく、足で体を押し上げて登るようにすると手の負担が減ります。
・指、腕の使い方と足の位置の関係
「脚で体(重心)を押し上げる」=「効率の良いクライミング」をするためには、手がかり、足場、そして重心の位置関係が重要です。
これらはクライミングの基本的な考え方です。これを基にクライミングを実践していく事で、穂高や北岳、剱岳にあるようなバリエーションルートやマルチピッチルート、5.10程度は登れるようになるはずです。
そしてここから更に上達するためにはクライミングの特殊な動き「ムーブ」を覚えて、それを使いこなせるようになる必要があります。
クライミングは基本的な動きをクライミングのムーブで実現し、その精度とパワーが求められるほど難しいルートになります。
確保とロープワークの基本
確保やロープ操作時に注意してもらう点です。
・カラビナ、確保器の効率の良いもち方と使い方
カラビナや確保器はもち方と操作の仕方しだいで、使いやすくなったり、操作しずらくなります。最初の段階から正しい使い方を覚えましょう。
・確保の大事な考え方
確保器を使えても、基本的な確保理論が無いと重大事故に繋がります。最近のクライミングの事故はこれが欠如しているためです。
・ロープ操作の基本
クライミングで使われる結び方は幾つかありますが、それを使う理由を知っていれば安全に繋がります。
形だけ覚えるのではなく、何故そうしないといけないのかを知っていると、クライミングは上達し易くなりますし、確保やロープワークなどでは何気なく危険な状態になってしまうことも防ぐことが出来ます。

まずは低い位置で、上からのトップロープによって、体の動かし方を覚えよう♪ そしていつかは、憧れのあのルートへ!
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