八ヶ岳のバリエーションルートは赤岳や横岳に集中していますが、阿弥陀岳にも良いルートがあります。
その阿弥陀岳のバリエーションルートの中で最も目立つのがこの北西稜でしょう。
行者小屋付近から見た場合、右手のスカイラインにあたるのがこれです。
ルートは下部の樹林帯でラッセルになることが多く、中間部では雪稜となり、上部では高度感のある岩稜となります。
ルート上のポイントは下部でいかに疲れないで樹林帯を抜けるかということと、上部での岩稜、特に終了直前のワンポイントです。
ルート図などでは人工登攀となっていますが、支点のしっかりとしたA0となります。
一応フリーでも登れますが、結構難しいです。
赤岳主稜や石尊稜を登って、次のステップを考えている方にはちょうどよい目標となるでしょう。
また、今後中山尾根や大同心の諸ルートといった八ヶ岳の中でも難しいルートを目指す方にも良い足慣らしとなるはずです。
美濃戸からアプローチした場合、確かに30分程長くなりますが、標高差1000bはきっと充実します。
※上部では二つのライン取りがありますが、ミックス要素の高い右側から巻いて、最上部は左から巻くラインで登ります。
※最上部のA0部分は、ドライツーリングで登ることができ、この場合はM6ぐらいだと思います。
既にこのラインから登ったことのある方は、岩稜ラインから正面のダイレクトラインを登ることも可能です。
参加条件
クライミング経験がある事(よく解らない方はご相談ください)
雪山経験があることが参加条件ですが、私たちが求める雪山技術に足りていない場合は、お断りすることがあることもご了承ください。
※私たちの赤岳のコースに参加した経験のある方は問題ありません。
※ほかのガイド、ツアー等で登ってこられた方は、ご相談ください。
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