八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。国際山岳ガイド連盟・日本山岳ガイド協会所属


 2009年〜2012年  クライミング 小川山 烏帽子岩左稜線       

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 小川山と言えば、クライミングを真剣にしている人には有名ですが、登山主体で時々バリエーションルートに登る方にはちょっと馴染みがないかもしれません。
 日本最大のフリークライミングエリアである小川山は、確かにショートルートだけでなくマルチピッチクライミングも楽しめるのですが、長さは3〜5ピッチ程度と、北岳バットレスのように長い
ルートは一般的ではありませんでした。
 今回の烏帽子岩左稜線は、古いルートである、烏帽子岩・位牌ルート(・・・変な名前)をJAGU(ジャパンアルパインガイド組合)の篠原・松原ガイドがフリークライミングでの再登した最新
のマルチピッチルートです。
 長さは20ピッチ、500bという事ですが、実際には歩きも含めた数で、同時行動も含めると、10〜15ピッチぐらいのルートです。
 いずれにせよ、長いルートであることには間違いありません。
 難しさは、5.8が最高ですが、クラックやチムニーが含まれるため、そんな登りを前日にでも練習しておく必要があるでしょう。

 北岳バットレス、穂高、劔岳の岩場、バリエーションルートに匹敵するか、それ以上の好ルートです。


2012年7月24日


新緑の美しい夏の小川山

でも、笑顔は爽やかというよりは・・・苦しげな1ピッチ目のTさん(2ピッチ分登っているので60Mありますが・・)



風が抜けるようになって、ちょっと爽やか?



高度感は、どんどん増してくるが、カメラを向けると終始「ピース!」余裕のK氏



ハイッ万歳でポーッズ?「コワいっすよぉ!」



もしも〜し?・・・それ、ジャミングじゃなくって、レイバックって呼びますよ???



懸垂下降点をバックに、ニコヤカ〜



やっぱり〆は、ここで悶える!



けど、やっぱり・・・ニコヤカ〜♪


この日は二人だった割に、なかなか速く抜けられた、烏帽子岩佐稜線でした。








 最初の4ピッチ(ロープを延ばせば2ピッチ)で、稜線上に出るのですが、ここまでがルート上の核心部でしょう。
 かなりの高度感があります。




 5.7程度のフェースクライミングですが、ちょっと脆いところもあるので要注意です。




 稜線上に出ると、小川山らしからぬ岩稜バリエーションルート的になります。
 雪がついたら面白そうですが・・・・。



 歩きとも、クライミングともつかない、何とも行動しにくいピッチが続きます。
 時々写真のような微妙なクライミングも現れてきます。




 基本的には上の写真のような、気持ちのよい岩稜縦走が続きます。




 風が抜ける箇所が限られているようで、ロープが流れて、木に引っかかってまいます。
 ピッチの切り方が、成否?を分けます




 樹林帯にも入りますが、一瞬です。
 逆に気を抜ける場所でもあります。




 ハイライトになるクラックですが、5.7(5級程度)で、それほど難しくはありません。




 最後のピッチはチムニー(5.8)です。
 慣れていないとちょっと難しいかも・・・。

 写真は、先行していた「ガイドパーティ」です。
 一本のロープに二人のクライアントを繋いで登っているために、上の人が登れないと、下の人は身動きが出来ません。
 (一本のロープで二人のクライアント(セカンド)が繋がって登るのは楽しくないし、おかしいので、私達は行いません。)



 チムニーは、微妙な幅で、最初を頑張れば後は絶対に落ちようがない幅になります。




 紅葉が綺麗な小川山でした。

 このルート、全てのハーケンを抜いても問題なく登れると思いますが、まあ、そこまでストイックに考えなくても楽しいルートです。
 高度感、風景、小川山をしている人は是非とも登って貰いたいルートです。
 
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山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪
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