八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。国際山岳ガイド連盟・日本山岳ガイド協会所属


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 冴えない天気が続いてきましたが、ようやく行けそうです。
 とは言っても、降り続いた雪のため、場所によってはスキーが無くてはアプローチ、下山が大変です。
 今回は短く、軽い板ではないし、ラケット(スノーシュー、フランスではラケットです)も持ってきていません。そんなわけで、大きなスキーでアプローチするために、同ルート下降できるルート
を目指します。
 しかも、17時までにシャモニに戻れば、ピオレドールの審査員として呼ばれた友人のお誘いが。
 その開会式のようなものに来ればタダ酒、タダ飯がいただけるという事で、当日中に戻らなくては、・・・いや、戻らなくても良いのだが、行けるものなら行ってみたいので早めに降りられる
短いルートを選択。

 ポアント・ラシュナル
 ペリシアガリー (グレードU、ミックスM5+、アイス4+)



 アプローチはスキーを使えば、ミディのケーブル駅から10分!
 頂上までも行けるが同ルートも下降でき、仮に頂上まで行っても取り付きまで裏側を歩いて20分!
 ルートは短くて、アプローチや下山が楽なのでグレードは低いが、物々しく「M5+」と表示してあり、どうやら人気ルートらしい。




 快晴の中、スキーでアプローチし、取り付きへ。




 スキー靴では慣れていなくて登りにくいので、登山靴に履き替えてアイゼンを付けてスタート。




 雪は多いが、氷は少なく、雪の下の岩にカリカリとアックスを掛けるか、岩に直に掛けるクライミングが続き、最初から楽しめます。



 途中、かぶり気味の岩場を過ぎてミックスを登るとリッジにでます。
 これでこのルートはほぼ終了。あとは簡単なリッジと雪壁を2ピッチでポアントラシュナルに登頂できる。


 本来、クライミングというものは頂上を目指すものであり、それによって完結すべきものだが、
「実を言うと私自身も白状しなくてはならない。困難な登攀を終えた地点から、残置の支点を使って降りてきてしまったのだ。ひとつだけ言い訳させてもらうと、メール・ド・グラス下のモンタン
ヴェールを出る午後4時30分の電車にどうして間に合わせる必要に迫られていたのだった」

 さあ、アイスクライミングを真剣に志したあなたなら、これは誰の言葉か解るでしょう。
 解らない方にとっては・・・・ただの言い訳ですね。

 が、・・・もしこれに乗れなければ、タダ酒、タダ飯が無くなるだけでなく、友人達とも会えなかったのである。

下降して、再びスキー靴に履き替えて、滑降開始。




 スキーでアプローチし、登攀。その後、スキーで下山となると、いかにも颯爽として聞こえるが、実際は荷物はかなり重く「颯爽」という言葉にはほど遠い。多くの人が滑っているために、斜
面はコブ状態。20キロ近い荷物を背負ってのコブ斜面は厳しく、一旦トラックを外れれば、今度はもなか雪のため拷問です。



この辺りまで下ってくると、ガスも晴れました

 しかも今日は午後からガスがでて陰も見えないため、雪面の状態がほとんど解らず、足裏だけの判断で滑っている状態だ。

 モンタンベール到着は最終電車直前の16時10分。
 シャモニには17時頃ついて、開会式に到着。

セレモニー前には、この日も起きた雪崩事故でのガイドの死亡が伝えられていた。
続く降雪で、このところ事故が相次いで起きているのだ。

この夜はピオレドールのセレモニーだったのだが、私たちはピオレドールの審査員でありVIPのKちゃんのオマケとして、よく解らないフランス語の紹介もそっちのけ。これから行動を共にす
る研修仲間と、食べるだけ食べ、飲むだけ飲んで、シネマに行って爆睡して、更にバーへと雪崩れ込んだのでありました。ごちそうさまです。

Kちゃんはそんな中でもしっかりと自分の役割を果たし、ピオレドールノミネートのクライマーや山岳メディアの記者といった審査員仲間や関係者の地元ガイド、つまりはこの世界のトップ集団
とも平気で渡り合い、日本でのアルピニズムや日本の山の特徴といったものを、しっかり彼らに発信していました。

かなりビックリです。

加藤はパタゴニアのカタログでしか知らない女性ガイドの、生「ゾーイ・ハート」に会わせて貰ってご満悦。
アメリカンと言えばアスリート系のゴツさ思いきや可愛らしく、しかもカナディアンの彼氏もいけてて、とてもお似合いのカップルでした。






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山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪
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