残雪期の穂高岳のバリエーションルートといえば、岳沢周辺がメインエリアです。この辺りは残雪が豊富で、いくつかの雪稜ルートを楽しむことができます。
前穂高岳は夏でも行けますが、明神岳はなかなか行くチャンスが無く、また、雪がある方が登りやすいのでお勧めです。
残雪期の前穂高岳へ登るルートは、夏の重太郎新道ではなく奥明神沢。
ダイレクトに前穂高へ至るこの沢は、雪のルートになれている人にとっては短時間で登れる登路です。しかし、上部は傾斜が強く、確実なアイゼンワーク、雪山経験が求められます。また、標高差も大きくなるので、八ヶ岳の大同心稜や阿弥陀岳北稜程度の経験があり、当日までに筋トレを中心としたトレーニングをして山行に臨んでください。
前穂高岳からは明神岳主峰に縦走となります。
降雪直後でない限り岩稜縦走となり、変化のある登山が楽しめます。
岩稜自体は「クライミングとしては」難しくはないのですが、それでもジャンダルム周辺程度の岩場の難しさ、懸垂下降(経験は不問)、クライムダウンがあります。
参加資格は、技術的には赤岳、大同心稜あるいは阿弥陀岳北稜程度の雪山経験があり、夏の岩稜縦走を経験していることが望ましいです。
また、標高差が大きいので筋トレを中心にトレーニングをする意思が必要です。
2日目は出発が朝3時30分と早いので、朝食を持参下さい。
また、2日目の下山は上高地到着予定が16時となります。
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