八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。

 2003年 4月  山スキー 常念岳 一の沢        

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2003年4月22日


 常念岳一ノ沢は、夏なら沢沿いの登山道を上がりますが、残雪期の今は沢に詰まった雪を利用して登ることができます。つまり雪渓登りということです(最初っからそういえばいいやね
ー)。
 今回は下見というか、運動を兼ねて行ってきました。バカ犬シエスタも一緒です。
  
 ちなみに、バカ犬君は8種類のワクチンを注射し、当然狂犬病の予防接種も別でしています。さらに、定期検診も行い、皮膚病も含め病気はありません。うんちは持ち帰りをするので、歩
いた後も汚さないです。他の動物を見ても無反応なので、襲うこともありません。
 以上のことを行っているので、よく言われるような山の生態系を壊すような影響も無いと考えて犬連れも行っています。
 そもそも、人間の方が多くの病原体を持っているのではないかとも思います。人間自体になくとも、人の持っていくものは多岐にわたり、食事、道具など、犬よりも多くのものを持っていきま
す。きっとその中に本来持っていってはいけないものもあるのではないでしょうか。例えば、人間の持っていったゆで卵の殻に付いていた菌で、雷鳥がいなくなってしまった山域もあります。
 とにかく、犬を連れて行くことは慎重に行っています。

 一ノ沢のスタートは、雪が本当にあるのかというような状況です。森の中は雪解けの水が流れ、夏山のようです。岳人の5月号にも載っているとおりですが、この先が心配になるほどで
す。
樹林帯は木の周りは雪が溶けていて、穴があいているので注意が必要です。シエスタも何度も落ちていました。しかし、こいつの場合は、暑がりなので涼しい穴の中にわざと落ちているふ
しがあるのですが。
 
 樹林帯が、栂の森になる頃から雪が現れ、ダケカンバ帯になる頃にはもう展望の開けた雪渓になります。
 シエスタは樹林帯ではおとなしくついてきましたが、雪渓が現れ視界が開けたとたんに頭からプチンという音が聞こえるのでした。右下の写真はシエスタがこちらに走ってくるのですが、こ
のダッシュを何本かやるのが日課のようで、いつも頭をプチンといわせるのでした。
  
 標高差は北アルプスの割に少なく雪渓の傾斜もさほど無くって初心者の方には打ってつけのコースでした。稜線は槍穂の展望台ですし、喧噪の上高地からの面倒なアプローチも無し。登
山口には猿の群れが居ましたが、稜線には暖かければ雷鳥も見られるでしょう。
 登山口の須佐戸から小屋までは5時間ほどです。一ノ沢沿いの残雪を辿りながら2時間半、疎林が栂の森に変わり苔むした沢が随所から流れ込んでいます。残り2時間半ほどが、黒部
の谷間を思わせる雪渓の中を歩きます。右岸の高みに夏道の桟道が見えますが、今なら雪の上を真っ直ぐ登っていけて涼やかな風が気持ちの良い春の道です。
 
 最後の小屋の前の急登も、例え落ちても怪我はしないだろうという程度の斜度です。今回はフリートレックを使用しての山行でしたが、足を滑らせても膝をつけば止まる斜度でした。しか
し、朝夕は間違いなくクラスト(氷化)するので、ピッケル、アイゼンは必須です。
 シエスタは下でのダッシュトレーニングがボディーブローのように効きはじめ、最後の登りでは「まらいくんれすか」と聞いてくる始末。そう、最後に傾斜のある雪渓は、前半に飛ばしすぎる
と後に効いてくるのです。
 
 下山はスキーならではのお楽しみ。スキーのない場合は尻セードで楽しく降りられる斜度です。雪質を確認し、一応ピッケルを持って楽しく滑りましょう。
  
 シエスタも下山ではまたもや頭から音がして、タレ気味の尻尾も「オッホホー!オッホホー!」とガンバの大冒険のように立ててはしゃぎまくりです。

 快適な常念小屋から山頂までは往復2時間で、小屋からの下山は3時間ほどです。
 安曇野から仰ぎ見ると、最も美しく裾野を広げる秀峰が常念岳です。
 北アルプスで気軽に二日で登れる山は貴重であり、それがまた姿美しい山であれば素敵な山行となるでしょ


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山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪
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