八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。国際山岳ガイド連盟・日本山岳ガイド協会所属

 クライミング・クリニック/ジム 山岳ガイド ミキヤツ登山教室    

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午前の部 9:00〜12:00 
午後の部 13:00〜16:00
場所 クライミングジム アラジン 〒230-0033 横浜市鶴見区朝日町1-39 
最寄駅 JR鶴見線・安善から徒歩約8分
内容 

 「登っていれば、そのうち上手くなる」なんてことは、全ての人には当てはまりません!
 ほんの一部の人が「そのうち」上手くなるだけであって、多くの人は上手くなるキッカケが必要です。
 厳しい言い方ですが、上手くなるのは正しい過程を続けている方だけであり、彼らは本人が気が付かないうちにそのキッカケがあったためです。

 ジムに通ったり、岩場でも登っているけど、なかなか上手くならない方、ぜひお越しください。
 もしかしたらその登り方、間違っているかもしれません。


 以下の事が理解できなかったり、やろうとしていない方、登り方が間違っているかも…。


 ・手がかりは体で効かせる。
 ・手がかりを効かせるためには、重心の位置をコントロールしないといけない。
 ・手がかりの位置に対して重心がどの位置にあるかが重要。
 ・重心の位置をコントロールするためには足の使い方が重要だ。


 こんな方も登り方が間違っているかも…。


 ・縦ホールドが苦手
 ・足がよく滑る
 ・足場が小さかったり、外傾(滑らかだったり、斜めになっている)と、苦手意識がある。
 ・つまり、スメアリングが苦手なんです。
 ・クライミングジムも含めて1年以上、週一回程度クライミングをしているけど5.11aが登れそうもない方、ボルダリングで4級がコンスタントに登れない方。


 今回の講習では以下の事を重点的に行います。

 よくありがちな、目の前の課題の登り方、「体のフリと正対」「フラッギング」・・・などのムーブ、ロープワーク・・・そういう講習会ではなくアナタに必要な、しかし登れない方の多くが欠如しているクライミングの基礎を伝える講習会です。
 
 縦ホールドを使えるようにする。
  縦ホールドの効かせ方。
  縦ホールドを使うときに有効な動きを理解する
  
 手がかりは体で効かせる(握力で手がかりを握り込むのは間違い!)
  掛かりの悪い手がかりの効かせ方
  手がかりを効かせるために、手がかり、体、左右の足の位置が重要。
  手がかりを効かせ、その状態を維持するための足の使い方を覚える。
   ※これができれば簡単に落ちなくなり、いわゆる「アルパインクライミング」で役に立ちます。

 小さな足場に立ったり、スメアリングを自在に効かせられるような動きを身に付ける。
  小さな足場に立つときの体の使い方。
  スメアリングをする時の手、体(重心)、足の位置関係

 「軸足にしっかりと荷重する=猫足」の重要性を理解する
  しっかりと軸足にのる事で、手の負担を減らす。
  軸足に体がのることで、足使いの精度が高くなる。
  軸足に体がのることで、腕を伸ばすことができるようになり、足場を選びやすくなるだけでなく、スメアリングが効きやすくなる
  
 これらは、登れる人には当たり前のようにできる事ですが、上手く登れない方には???であると思います。
 たとえ理解していたとしても、5.11a/4級が登れていない以上、上手できていないのではないでしょうか。


 縦ホールドを使えるようにする&手がかりは体で効かせる

 特に外岩では手がかりになり易いのが縦ホールド。
 縦ホールドが使えるようになると、クライミングの幅が広がります。
 
 縦ホールドは手で強く握っても、全く効きません。これは水平ホールドであれば体の重さに対して反対方向に力を加えるため(体を持ち上げるような動きになる)、握る力が逃げないためです。しかし縦ホールドは握ると体も動いてしまい、その力が逃げてしまいます。
 つまり縦ホールドを上手く使うためには握る力に対して反発させるような体の使い方が必要になります。

 具体的には体を横に倒したり(レイバック)、もっと積極的に軸足でない方の足を外に蹴りだす(けり足)ことで、積極的に縦ホールドが効くように働きかけます。
 そして多くの場合、「けり足」を意識してクライミングができるようになると、技術的には大きく飛躍するキッカケとなるはずです。

 頑張ってここまで読んだ方。もう理解できたでしょうか?
 手がかりを効かせるためには、握る力に対して反対の力(指が開いていくような方向)を体全体で作る事が必要です。
 左手で縦ホールドをもったら、左足を蹴りだして指が開くような方向に体の位置を維持し続けなくてはなりません。
 水平ホールドを持ったら、重心を下げる工夫をして指に重さが掛かるようにしなくてはなりません。

 
 小さな足場に立つ≒スメアリングは、手がかりが効かなくてはできない

 厳密にはそうでないかもしれませんが、多くは小さな足場に立つときはエッジングではなく、スメアリングとなります。
 スメアリングで重要なのは、岩から体を離すこと。そして離したことで生み出される「岩に戻ろうとする力=振子のエネルギー」で足を岩に押し付けることで摩擦を大きくします。
 多くの方がこう言います。

 「スメアリングをするために体を離すのに、手がかりが不安だ」と…。

 しかし前項で「手がかりは体で効かす」と説明した通り、単純に指の力で手がかりを持っているのではありません。
 言葉を変えれば、「登れる人は手がかりを体で効かせているので、安心して体を離すことができ、スメアリングや小さな足場に立つことができる。」となります。

 スメアリングは手がかりの掛かる方向に対して、正反対に足をつっぱる時が最も力が大きくなります。
 手がかりを効かせるためには、体を反対方向に足で蹴りだす訳ですが、スメアリングはこの点でも理に適っている訳です。
 

 軸足にしっかりと荷重する=猫足

 軸足にしっかり荷重することの重要性は二つあります。
 
 荷重=摩擦を大きくする
 軸足に荷重=もう片方の足を自在に動かすことができる

 そして猫足とは、静かに足を動かすという事ではなく、「右足を動かしたければ、一旦右足を左足に近づける事」です。つまり、相撲の四股をイメージすればよいのですが、四股を踏む際には、上げる足を軸足に揃えてから上げます。動かす足を軸足に近づけることで、重心が完全に軸足に移動し、体が安定するためです。

 クライミングでは易しいグレードでは猫足ができ、難しくなるとできなくなると考えてください。
 5.11a以下のルートが登れない方は、本来やらないといけない猫足をやらないからより難しくなっているのです。

  猫足をしないため軸足に体がのらず、足が滑りやすい。
  猫足をしないため軸足に体がのらず体を離せないため、スメアリングができない。
  
 いずれにせよ、軸足に乗るための動きが無いため、クライミングをより難しくしてしまっています。


 基礎ができてからムーブを覚えよう

 体のフリ、フラッギングなど、クライミング特有のムーブを身に付ければ登れると思う方が多いと思いますが、その前にぜひこれらの基礎を身につけましょう。
 そもそもクライミングのムーブは、これらの基礎をどんな時でも行えるようにするために生み出された動きです。
 カタチだけのムーブを繰り出すために、これらの基礎的な動き、効果が無くなってしまっては意味がありません。
 逆に言えば、これらの基礎を意識して登っていれば、自ずとムーブは身についてきます。


 今回の講習では上記の事を中心に行います。
 是非、ご参加lください。

費用・集合

ガイド料金
・2千円+ご自身のジム利用料

時間 お申し込みの際、ご希望をご連絡ください。
・午前の部 9:00〜12:00 
・午後の部 13:00〜16:00

場所 クライミングジム アラジン 
〒230-0033 横浜市鶴見区朝日町1-39 
最寄駅 JR鶴見線・安善から徒歩約8分

参加条件
・クライミング経験者(9級が登れる方〜2級がコンスタントに登れない方まで)
・今回のジム講習参加後、クライミング講習に参加する意思のある方。
装備 ○・・・必ず必要 △・・・あれば便利
〇ボルダリングジムで登る装備
○健康保険証のコピー
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