八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。国際山岳ガイド連盟・日本山岳ガイド協会所属


 2004年11月  西上州 星穴岳        

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11月10日(水)星穴岳に行ってきました。メンバーはガイド3名(言わずとしれた下見です(^o^)  
中ノ岳社発8:30表妙義主稜線8:50西岳9:20むすび穴11:00星穴12:00中ノ岳社14:00←※参考にしないで下さい!

 中ノ岳社の駐車場に到着すると、他にも同業者らしき車が止まっている?「おぉっと、大御所ガイドご夫妻だ!」休日でも訪ねる人の希な星穴岳にナゼだかこの日はガイドが揃ってしまっ
た。いちいち下見で北へ南へ駆け回るなんて私達くらいかも、と思っていたら、やっぱりちゃーんと行ってらっしゃるんですね。
 秋も深まり肌寒いかと思いきや、急登に汗まみれになりました。登り口、そして一般道縦走路からの入り口には、登山道が危険だとロープが引いてある。でも、一般縦走路も実に危険な
のが表妙義、星穴岳はそれより危ないってことらしい。
 確かに前回星穴新道からの道は、廃道どころか道らしきものもほとんど無く、鎖は僅かに錆びて腐ったようなものが、途切れて残るだけ。
 草付、ジメジメのそれは酷い登山でした。そこで今回は、逆に主稜線から星穴岳に至り、その名のいわれになる星穴から沢を下降して中ノ岳社に戻るコースを見に行きました。

星穴岳・左↓/西岳へ向かう・中央↓/むすび穴への下降点・右↓
  


 一般縦走路の主稜線に出ると、そこからはもうザイルを繋ぐ世界です。足下から切れ落ちた遙か下に、中ノ岳社の駐車場が見下ろせます。西岳の上には、星穴まで往復するという地元の
山岳会の方が居ましたが、「戻ると10時間コースですよ」というとびっくりしていました。さて、私達は穴への下降点を求めて縦走していきます。
どうやらこの下が星穴(射抜き穴)らしい。この時は気づきませんでした。
  

 むすび穴のほうはどうやら通り過ぎてしまっららしく、稜線を戻ってみる。ここが下降点かな?上から穴はまったく見えない。記述によると「一条の光を頼りに」あるけれど、時間帯によるの
か一条の光なんてものは何処にも見えない。
 そこで、よく解らないから降りてみた。降りてみたのはよいけれど、むすび穴からの更なる下降は50mだった!なぜだか今回、久野持参のザイルは30mと50m??結び目の通過をして
もとどかない〜!「仕方ないね、あ〜ぁ、空中懸垂の登り返しだよ。誰が最初に登るかジャンケンだよ」なーんて、ガッカリしていたら後続のSガイド氏が来た。そこで恥ずかしながらザイルを
お借り出来たので、やっぱり下降してみる。どうやら合ってはいるようで一安心出来ました。まったくお世話を掛けてしまって、すみませんでしたです(反省!)。
 むすび穴から登り返すと、あったあった、でっかい星穴が!これだけ大きくっても上からだとまったく見えないのだ。
  

 さぁ星穴探検隊の解散だ。後は下降だけ。なんて思ったのは間違いでした。妙義の沢下降は結構ヤバかったのでありました。

「かいてき、落ち葉と紅葉のプロムナードだよ」・左下↓/やっぱりあった50m滑滝が!2回懸垂。
 

 驚いたことに、落ち葉の中からあちこちに、リンドウが花開いていました。
 
 星穴岳は、なかなか厳しい。やはりバリエーションに入るのではないでしょうか。でも変化に富んだスリル満点コースでありました。


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