八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
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 2009年 1月他 山スキー 大渚山/写真館       

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2009年1月27日
参加=かとう&KT

これまで、残雪期のスキーに連れて行ってはいたものの、パウダーに参戦するのは初めてのKTです。
前夜に麓の集落まで走って車中泊後、小谷温泉を出発。

おぉ?大渚山と雨飾山の分岐に来ると、雨飾山方面には、単独らしき一本のトレースが伸びている。

私としては甲府のジムから気合いを入れ、凍結した夜道を走ってきた今シーズンの初スキー。標高差1000に及ぶ雨飾山へと進みたいところだ!

が、背後を顧みて、それは無理なことを悟る。

既にKTは、顎まで新雪にドップリ埋まってアップアップしている。
とてもじゃないが、遠い山まで行ける有様ではない。

まぁ近場ではあるけれど、誰一人居ないフワフワの新雪を自分でラッセルし、トレースを付けるのも悪くないだろう。

ただし、私の幅広ファットの板を履いてでさえ、踝の上から臑くらいまでもが埋まるラッセルであり、坪足歩行のKTはそのトレースの中を辿っても更に深々と足が潜り、お腹は雪面に付いて
いる状態だ。

傾斜が強くなれば当然KTの前には雪の壁が出来上がり、その度にピーピーキャンキャンと、助けを求めるKT。

近年は暖冬続きで、鹿の頭数が殖え続けていると言われるが、「雪の多い年には、多くの鹿が行動不能に陥って自然に数が減るのだ」という説は、なるほど最もな話である。
(戸台河原や甲府幕岩などでは、よく猟犬を放った鹿狩りをしているが、あの犬たちは新雪時に獲物を追えるのだろうか?)


「んなことに、納得してる場合じゃぁ無いわよ!!」

 
「もうずっとお留守番ばっかりだったアタイ」
「チョビっと運動不足で太り気味だけろ、久しぶりだから張り切っちゃうワ」

「でも、なんかコレ、雪深くない?」

 
「ぶはぁ〜」                                     「うっひゃ〜」

 
「ひ〜!!なんか何処までも、世界は真っ白よ」

 
「マエが、前が見えないの、お姉さん!」「後を付いていってもアタイ、やっぱり、お腹まで雪に付くのはドシテ?」

 
「ま、参りましたれす」「も、もうアタイ、だめだワ」「チョット一息」      「お姉さんって偉いわァ・・・人間って凄いわァ・・・」「でもね、」

 
「休む時はちゃんと下を平らにしなくっちゃ!」「ハウスを作る」「コレ、雪山の鉄則よ」   「アイゼンつける時らって、大切なんらから」

私は、待っては進み、待っては進みするのだが、KTは追いつく度に雪面を必死に掻き均しては、平らにする。
犬の習性たるもの、あまり効率的には出来ていないようで・・ハウス作りに余念がない訳だ。
・・・・ナゼこうも、無駄な体力を消費するのだろうか?

こうして私は一足先に林道へ。KTは相変わらず、もがきながら騒いでいる。
「仕方ないか・・・」温泉から林道に合流する地点まではわずか300bの標高差を登ってきたに過ぎないが、これ以上ラッセルさせてバテられたって、いくら何でも体重30キロ近くの体格を持
った犬と、自分の単独用の装備まで全て背負って降りるのは、明らかに「楽しい山での初滑り」とは言えないだろう。 

スキー滑降ともなればアッという間の距離ながら、パウダーは最高で、午前中のうちに温泉まで戻って終了。
KTは?と言えば、モチロン下りもラッセルとの闘いとなった。

獲物を追うのではなく、獲物を拾うだけが仕事のレトリバーにとっては、本日は少しばかり、ハードな散歩となったようです。

「少しじゃナイわヨッ!!」KT

 
「ひ〜!!帰り、速すぎよぅ」「チョット体力ムダに使っちゃったかしら?」  「ふぅ、車があったから、もう終わりよね」「あとは寝るらけよ」すぴ〜
 



2006/3


大渚とは大凪、山頂近くの崩壊地を指すのでしょうか?


 
元気いっぱいのシエスタと、今回初バックカントリーの山小屋スタッフK君

 
オラオラ、頑張るのら?

 
山頂直下の尾根

 
低山ながら、北アルプスの展望は抜群です



ねむ・・・


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山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪
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