八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。

 2009年 4月  山スキー 蓮華岳・赤石沢        

  メール・お問い合わせはこちら  mikiyatsu2008@gmail.com    
トップページ
募集コース
web登山教室
山行報告
ガイドについて
ガイドの紹介
メール・問い合わせ



 毎度おなじみ針ノ木雪渓に、今年もやってまいりました。
 が、雪不足のせいか、みな考えるは同じ場所?この日の針の木雪渓には、平日にもかかわらず10人前後の山スキーヤーが・・・
 昨年から伴うは、おっとりシエスタではなく、アホKTということもあって「これはマズイ!」
 うちのお嬢は、誰彼見境なく遊んでくれると信じているから皆さんの迷惑になること間違いなし。
 それでも大雪渓をガンガン登って行く久野にストップをかけて、蓮華岳へと突き上げる支流を提案。
 ただし、雪が繋がっているかどうかは登ってみなけりゃわからない。

 
左/遠く針ノ木岳とヤマクボカールを望む     右/赤石沢は気温の高い日には近寄るべからず


 近年技術アップした久野もすんなりOK。
 以前は滑りに自信が無かっただけに、一緒に行く場所にも限定つきでなかなかウンとは言ってくれなかった。もちろん私一人で行くにも単独行だけに無茶はできない。自ずと行動範囲は
限られてきた。
 普通の山登りに関しても同じ事が言えることだが、技術と体力の向上は行ける世界を広めてくれる。
 今回は昔から幾度と無く通ってきた針の木岳ではなく、安曇野からでもその大きな山容を望むことの出来る蓮華岳へ向かえることは、私にとっては久々のプチラッキーだった。

 何せ昨年の立山・室堂から新穂高への挑戦を、シーズンを外した単独行の重荷ゆえ、あっさり退けられてしまった私としては、涙を呑む思いであったのと同時に、パートナーの無い限界を
思い知らされたものである。

 
ここからが危険です。でも上部は気持ちイー斜面が続く


 果たしてこの赤石沢、大雪渓から眺めていても時折飛んでくる落石がある。
 そして最も狭いゴルジュ(喉)の特に上部は、かなりの頻度の落石に晒される。やはり単独では早々に引き返せざる得なかったであろう状況で、お互いの安全を確認しながら一人ずつ通
過する。
 ここでもっとも危険なのは人ではなく犬。習性なんだろうけれど、いちいち落石に喜んで走り寄る始末で、度々大声で呼ばなければ石に夢中になっている。大好きなボールと落石の区別
を、ここで説いてみたって、所詮は「犬」なのだ・・・

 危険箇所の通過ですっかりビビッタ久野は、既に「帰ろう」とせっつくが、通過してから戻ったところで危険は同じ。それならこの上の斜面を楽しまないまま帰るって手は無いでしょう。もちろ
ん上へGOですよ。「それよりヘルメット持ってるんなら被れば?」と言いたくなる。

 
天まで続け、大斜面!


 もとが大きな蓮華岳だけに、上には広大な斜面が待っていた。かなり氷化してきたので坪足に換える。風向きによって微妙に斜面の硬さも変化
するから、直登しようと思った斜面がガチガチで、慌てて二人で柔らかい面までトラバース。以外に稜線は遠い。
 何たって標高差は、かなりあるのだから当然なのだけれど。

 
奥黒部の山々と御対面。で、早速、滑降へ


 やっと風の強い稜線に立つ。昔、某L社のツアーリーダーで「蓮華岳〜針ノ木」コースを担当していたのだが、自営となりバリエーション主体で働く今となっては、訪れることも無かった山で
ある。麓から見れば巨大な姿であるのに、不遇の存在な蓮華岳。
 「来年もまた来るね〜バイバイ」と、早々に稜線を辞し、お楽しみの沢筋に飛び込む。

 一発目のターン。「うっ」もう落石の多い残雪期後半とあって、久々に細いツアー板を履いてきたら、アイスバーンが恐ろしい。やっぱりスキーも氷と同じく道具なのか?先行した久野は「あ
れれ?」超モナカ雪をソツなくジャンプでこなしているではないですか!

 く、くやしい。。下から「早く来いよ〜」って、さっきは登りで「もう、帰ろうよ〜」とか言ってた奴が・・・
 「いやぁ帰らなくって良かったよね。やっぱサ」なんて調子のいい。

 
それでも画像は撮ってくれました・・・


 そうこうするうち、ちょっとばかり標高を下げれば快適なザラメとなって、あっという間に危険箇所。ルートを読む目はさすがに確かで、久野が考えるラインを説明する。が、しかし、この山行
中、唯一こけたその一回が・・・落石通過のど真ん中ラインかい?どうやら落石に引っ掛けたらしい。
 幸い落石は来なかったけれど。

 ものの30分で大雪渓に合流。いやはや、登りはどれだけ長く辛くとも、降りてしまえば一瞬なのが山スキー。
 その一瞬こそのためにこそ、噴出す汗水もいとわず登るのだ。

 大きな標高差をものともせず、しかも板を履くでもなく、帰りも自走?のKTが、なぜか一番元気で扇沢でも大喜びで川に入って水と戯れている。
子供の体力は無限だ。

 比較的のんびり、扇沢出発は他の誰より遅い。という舐めた山スキーヤーの私たちだが、昼過ぎには車に戻ってのほほんと帰れる。これが山スキーの醍醐味?でしょうな。←だから落石
危ないんだってば!


トップへ
トップへ
戻る
戻る



山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪
山教室、クライミング教室を行っています