八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。

 2006年 3月  アイスクライミング 南沢大滝・シークレットエリア        

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 南沢大滝(35b)
 シークレットエリア(マルチピッチ・130b)

 
南沢大滝とシークレットエリア

 1日目は南沢大滝へ。この日は3月なのとっても寒く、とても硬い氷でした。スクリューを入れようにも粉々に砕けるだけで、上段部はほぼノープロテクション。
 それほど硬くなければ問題ない氷も、これだけ硬ければとっても怖かった。アイスクライミングは傾斜よりも、氷質が問題です。
 この日は左と右にロープを張って登りました。右の方が傾斜が強いのですが、氷も柔らかいので問題なく登れます。左の方は傾斜も緩いのですが、本当に氷が硬く、大変でした。バイルを
振ると、バシッと亀裂が入り、そのまま加重すると崩れるのです。足の方も一緒です。

 2日目はシークレットエリアのマルチピッチアイスへ。こちらは○○沢左岩壁です。高差は100b前後で、3ピッチ130bほどあります。
 アプローチは車を降りて林道歩きを含めて1時間程。最後は沢の中を進みます。これがとってもよい雰囲気です。しばらく行くと、正面左に花崗岩の壁に張り付いた綺麗な氷がみつかりま
す。こんなタイプの氷は滅多にありません。
 

 1ピッチ目は傾斜のきつい部分を選べば、85度10bから始まり、徐々に傾斜が落ちて70度ほどになり、50bでピッチを切ります。この1ピッチ目、氷に凹凸がないために、傾斜以上に
難しく、疲れます。ふくらはぎが張るルートなんてそうはありません。人の多いゲレンデでしか登ったことのない人には新鮮です。凹凸を拾って足を置くクライミングでなく、自分でアイゼンを蹴
りこんで、本当に前爪だけで立ち込んで登らないといけません。当然、バイルも自分でしっかりと振らないといけません。フッキングなんてまったく通用しません。
 
左は1ピッチ目、右は2ピッチ目の氷柱から下を見る


 2ピッチ目、60度程の緩い氷を登ると、8bの氷柱があります。氷質はよいので、思い切って登れますが、抜け口の氷は乾燥しているためにバリバリ割れます。氷柱を抜けると50度程の
滑滝が続いて2ピッチ目は終了です。45b。
 

 3ピッチ目、雪面を少し行くと最後の氷を登ります。傾斜は65度程ですが、薄いので注意が必要です。
 下降は立木でギリギリ2ピッチ(50b)で降りることができます。

 このシークレットアイスでは、アイスクラミングのオーソドックスな技術が要求されます。バイルを振ることなく穴にフッキングしたり、アイゼンを蹴ることなく足場を捜してアイゼンを置くといっ
た、上級技術とも思われがちなものは必要ありません。、ましてオーバーハングなんてのも出てきません。
 しかし、ここの氷をどれだけの人が確実に登れるのでしょうか。緩く長い氷を確実に、しかも疲れず、そして速く。
 ゲレンデで難度を求めるスポ−ツ的アイスクライミング以外にも、登山の一つの方法として高みを目指すアイスクライミングがあるのです。ここはそんな場所です。
 緩い氷でしっかりと技術を学び、練習し、より大きなルートを目指しましょう。このルートをたった4倍にすれば、日本の雪ばっかりの歩き主体のアルパインアイスルートでなく、ヨーロッパの
アルパインアイスルートですよ。


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