源治郎尾根は剱岳周辺のバリエーションルートの中では初心者向けですが、高度感、頂上に抜けるロケーションともに一級品です。剱岳をまだ登られていない方も、このすばらしいルートからの登頂を考えてみませんか。
1日目は剣山荘までの行程です。別山乗越までの登りが急登できついところですが、雪の立山室堂は何度来た方でも飽きない景色なので、休みながら行けば気も紛れるでしょう。
2日目はまだ暗い中ヘッドランプを付けて出発です。春の雪は暗いうちは堅く締まっているので、アイゼンが気持ちよく音を立てて決まります。この心地よいアイゼン登高を続けて源治郎尾根を登攀します。
ルートはおおむね雪壁、雪稜登攀に終始しますが、一カ所30bの懸垂下降があり、ルートに変化を与えてくれます。
剱岳の頂上は夏山ほどではありませんが、登山者が多くいます。源治郎尾根は頂上が終了点なのでいつもどおり、他の登山者に見られながら頂上に到着します。気分いいです。
登頂は10時ごろ、剣御前小屋到着は13時ごろの予定です。このため、二日目には室堂まで帰ることが可能ですが、もし疲れてしまった場合は剣御前小屋でもう一泊、もしくは雷鳥沢周辺の宿での宿泊も可能です。
※東京方面から室堂へ行く場合の早い方法
@東京駅から新幹線で長野駅
A長野駅から特急バスで扇沢
B扇沢からアルペンルートで室堂へ
最短で室堂到着12時です(ただし混雑が無い時)。
※東京方面から室堂へ行く便利な方法(アルペンルートの予約が可能なため確実です)
@東京駅から新幹線で富山駅
A富山駅から富山地鉄で立山駅
B立山駅からアルペンルートで室堂へ
最短で室堂到着13時です(アルペンルートの予約時)。
この方法は、回り道で高額なイメージがありますが、アルペンルートの料金が安くなるので他の方法とあまり変わりありません。
※天候、黒部立山アルペンルートの運行状況等の都合によっては、参加者のレベル、これまでの経験ルートと重ならない中から、以下のルートに変更させていただくことをご了承下さい
(代替ルート:二子山中央稜・小川山マルチピッチ・小同心クラック他) |