Step UP 実践リード確保講習
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ロープクライミングをするには、まずはロープワークから?
多くの方がそう勘違いしがちであり、またガイドの側でも仕事になり易いため、安易にロープワークを教えます。
ですが、それでは優先順位が違います。
岩場でのリードが出来ないのに、先にロープワークを覚えても、それは危険に繋がります。
ロープワーク以前に必須となるのは、「リードが着実に出来るようになる」ことです。
では、例え仲間とリードクライミングをしていても、「着実にできない」とは?どういったことか。
トップロープやフォロー時、ルーファイ出来ぬままに、「行けそうだったからこコッチへ行ってみた」、という登り方が、これに当たります。
読みが当たる外れるにかかわらず、まずは取り付く前に、自分の頭でラインを引き、イメージしたルーファイを捜す癖をつける。
これは山でも同様です。
行ける方に進むのではなく、登山道の目標とする地点を、霧の切れ間の中にみつけたら、その地点から自分までのラインを求めます。
もし落ちたら、どちらのフォールラインへどういった方向へと、自身の体がが落ちるのか?
これらも繰り返しリードクライミングの中で、実際に落ちること、により、イメージできるようになるものです。
落ちる方向のイメージ無しに、マルチピッチにおける自分たちの命を預けるはずの、アンカー作りが出来るのでしょうか?
フォローがどちらにどう落ちるのかも解らぬままに、自分の支点だけを考慮するようでは、リードは務まらないのです。
ロープワークから始めれば、トレーニングしている感はあるしょう。
しかしながら近年クライミングはオリンピック競技ともなり、日本は世界でも有数のクライミング人口を有します。
ただし狭い国内では、岩場よりも遥かに数の多い室内壁で登る人が増え、それに伴い登る技術があるのにも係らず、ロープの扱いの未熟な方は確かに急増しています。
技術はあるため、危険なラインへ外れたとしても登れてしまう。
ロープを跨いで足に引っかかっても、そのまま登る(墜落時は頭が下になる可能性大)
トップロープ回収など、初歩的なミスをしないための、バックアップを取る知識がない。
リードの確保なのに安易に壁から離れ、ビレイヤーも危険なら、リードも大墜落となり、高い位置まで登っていたはずのリードとビレイヤーが激突する。
またはグランドフォールさせてしまう。
身に覚えがあったり、無かったとしても、室内ジムや岩場で、よく観られたりしませんか?
つまりある程度室内ジムで技術は備わっても、リード技術が未熟なままロープワークを先に覚えてしまうのは、例えラインを外してでも高い位置へと登れてしまうだけに、ラインを外せば登れない人以上に、危険に繋がる可能性が高くなることを示唆します。
そのためミキヤツ登山教室では基本的に、初級でも中級でも皆さんのご希望があれば、疑似リードの後、2クリップ目くらいはこちらで掛けるなどの安全対策を講じたうえでの、リードは行っています。
ですがリードクライミングとはトップロープと段違いの恐怖感を伴う為、希望されるかたは僅かです。
ステップUP リードクライミングでは、以下の事を積極的に目指したい方を中心に行います。
・今はできなくとも、リードクライミングを行ないたいと考えていて、仲間を見つけるきっかけにしたい。
・ルートファイティングに、山でもクライミングでも苦手意識が強いので改善したい。
・自分たちだけでバリエーションルートに行くために、着実にリードが出来るようになりたい。
・ガイド山行でフォローしたとしても、毎回一対一でガイドから離れると、何処へ行って良いのかラインに迷う。
各コース定員は4名の少人数で行い、ガイドが個別にクライミングや確保の指導を行う事ができます。
外岩の経験がなくても、クライミングジムで登っている方でしたら大丈夫です。
リードクライミングの流れの中で、各自の技術に伴ったロープワークを覚えることが、結果として安全に繋がります。
カタチだけのロープワークではなく、実践に即したロープワークを覚えましょう。
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コース・行程 |
行程
甲府幕岩/瑞牆山・カサメリ沢/小川山・廻り目平
小淵沢駅9:00〜各岩場または小川山・廻り目平〜駅解散約18:30
定員4名で行う重要性
岩登りの上達に最も必要なのは他の相手を観る観察眼です。
自分の出来ない個所の動きを、他の参加者やガイドの動きと比較し、自分には何ができていて何が足りないのかを、間違っていても良いので考える力こそが、上達に繋がります。このため、一対一での講習や、また多すぎる講習でも、上手く身に付ける事は難しくなります。
またガイドはこの間、指導以外にも、徹底した安全管理に取り組み、監視の目を怠ることなく講習を進めることができます。
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内容 |
概要
講習で行う内容は、そのルートの登り方をお伝えするよりも、あるルートを通してクライミングの普遍的な動きを身に着けていただくことを目標にしています。
一つの動きの中に、どれだけの大事な動きが詰まっているか。
以下の内容をご確認ください。
L時の動き(横移動から始まる重心移動)
重心移動によって登る
乗っていない足の重要性(3点でなく「2+1支持」)
スメアリング(小さな段差への立ち方)
・岩登り経験者を対象としたクライミング講習です。
・クライミングジムでしか経験のない方も対象です。
・5.9〜5.10程度までを目標にします。
講習内容
クライミングの実践によって、ムーブの完成度を高め、指や筋力を強くすることでより高いグレードを登れるようになることを目指します。
・トップロープでのクライミングによって、クライミングを楽しみながら上達させる |
・リードクライミングによって、クライミングの本質(リスク・充実感)を理解しながら上達させる |
・リード確保の実践によって、クライミングのリスクを知る |
・仲間どうして登れるようにする |
・リードクライミングを練習したい方 |
・国内のバリエーションルートや海外登山に挑戦するために、クライミング能力を身に付けたい方
(海外での登山を考えている方は、登山靴での練習もお勧めします) |
※いずれにせよ、参加者のレベルと意向に合わせて講習を行います。
アドバイス
クライミングは手に頼ることなく、足を使って体を上げることが必要です。
そのためには、2本の足を「体を支えて、持ち上げる軸足」と「軸足に体を乗せ続ける役割をする足」とに分けて考える必要があります。
クライミング中は、同時に2本の足で体を支えて登ることは稀で、重心が載る一本の軸足に立っていることがほとんどです。そして一本の軸足に体を乗せ続ける為には、もう片方の足を積極的に使う必要があります。
クライミングを続けているのに、なかなか5.10以上を登れないとか、5.11が登れる気がしないという方のほとんどは、この「もう方の方の足」が働いていないためといっても過言ではありません。
クライミングのためのさまざまなムーブ(動き)も、一本の軸足に重心を乗せることを目的としています。
ムーブをどのようにして実現させるか、そしてその姿勢を維持するかが、「もう片方の足」の足の使い方が問われるのです。
これが意識して行える人が、「クライミングが上達する人」であり、さらに指の力と体幹の強い人が「登れる人」になっていきます。
もっと登れるようになるために、今の壁を超えるために、トレーニングをする前に「もう片方の足」の使い方を覚えましょう。
詳しくはこちら 乗っていない足の重要性(3点でなく「2+1支持」)
※難しく書いてきましたが、楽しく登りつづけることが上達への秘訣です。
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費用・集合 |
費用:お一人1万5千円 + ガイド経費(交通費、駐車場等の頭割り分)1000円から2000円程度 |
集合と岩場
小淵沢駅 9時 岩場は瑞牆山または小川山、甲府幕岩 7月、8月
佐久平駅集合 9時 ぼこだき岩(上田方面)などの岩場 5月、6月、8月、9月、10月、11月 12月初旬
石和温泉駅 9時10分 岩場は甲府兜岩12月中旬〜2月下旬
沼津駅北口 8時30分 鷲津山 1月〜2月
小豆島 福田港 9時00分 小豆島吉田の岩場 3月、4月、11月
※日程表、カレンダーに表示してある岩場、集合場所となります。
※天気の悪い事が予想される場合は出来る限り中止にしますが、催行決定、集合後の荒天時には、クライミングジム講習になることをご了承ください。
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定員:4名
4名でロープ2本以上の使用です。このため確保者、クライマーの二人一組で、効率よく練習することができます。
また、常にガイドが近くにいられるので、アドバイスを受けやすくなり、安全管理上も有利です。
このため少し料金が高くなってしまいますが、ご了承ください。 |
・料金説明 ・キャンセル料 ・雨天など、天候不良の場合
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装備 ○・・・必ず必要 △・・・あれば便利 |
○雨具上下
○防寒着(軽いフリースなど)1着
△必要であれば着替えの下着やTシャツ(ただし、重くならない程度に)
○ヘッドランプ(手で持つものは使いにくいです)
○ザックは30g前後をご用意ください
その他基本的な夏山装備
△ご自身が扱い慣れる為のロープ
○ヘルメット <無い場合は要連絡・レンタル有り>
○ハーネス <無い場合は要連絡・レンタル有り>
○120pスリング 1本 <無い場合は要連絡>
○安全環付カラビナ 2個 <無い場合は要連絡>
〇レスト用のヌンチャク一本<無い場合は要連絡>
○エイト環かATCなどの確保・下降器 <無い場合は要連絡>
○クライミングシューズ 緩いモノで大丈夫ですがタイトなものも、あれば両方ご持参ください<無い場合は要連絡・レンタル有り>
○チョークとチョークバッグ
○確保用革製手袋(ホームセンターなどで売っているモノでも構いません。握りやすいモノがよいでしょう)
○お昼
○水筒、1リットル以上は必要です。
○薬品類(日焼け止めなど)
○健康保険証のコピー |