今回の岩稜を形成する「涸沢岩峰群」は100メートル前後の5つの岩峰群で、小川山・廻り目平の奥にあります。
(私達よりも)若いガイドが中心になってルート開拓が行われたうちの一つが、この涸沢岩峰群縦走コース(涸沢岩峰群トラバースといわれています)。
涸沢岩峰のうち、実際にそのピークに立つのは3つだけですが、ルートの末端からは大小いくつかの岩峰を直登することになり、ピッチ数は10ピッチを越えると思われます。
縦走とはいえ、岩場ではクライミングシューズ、歩きの部分ではアプローチシューズ(登山靴)を使用する、ちょっと変わった縦走です。
難しさはそれぞれの岩峰群をどのラインから登るかによって決まりますが、概ね5.8〜5.9程度。
全くのクライミング初心者でなければしっかりと楽しめますし、登れる方には少し難しめのラインを取ることもできます。
いずれにせよ、参加される方のレベルに合わせたライン、難しさで登るので楽しめると思います。
ゲレンデでのクライミングに飽きた方、気分転換したい方。更にはマルチピッチでクライミングの実力を付けたい方にオススメです。
岩峰群の一部。ここを目指して遥か下から縦走してきます。
岩峰群縦走途中の高度感のある岩稜。ここは必ず通過します。
これはメインになる涸沢岩峰群、3峰の登り。この時も少し難しいラインから登りました。
涸沢岩峰群は廻り目平の中でも奥地にあり、あまり人も来ないため静かな山行が楽しめます。
また今回のルートのように縦走する場合は、ルート自体が標高差400メートルあるため、充実した一日となるでしょう。
岩峰を登る際はクライミングシューズを使用し、歩きの部分はアプローチシューズ(登山靴)を使用するため、着脱のし易いシューズを使用するのがおススメです。
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