コース・行程 |
飯山駅集合後、基本的には天候、コンディションに合わせて行動します。
主な滑走エリア
鍋 倉 山 |
初級コース |
尾根ルート |
傾斜の緩い林間ツアー ↑3時間 |
中級コース |
北面回し |
二つの斜面を継続し、良い斜面で標高差700mのパウダーを滑れます。 ↑3時間+30分 |
上級コース |
鍋倉回し |
鍋倉山の斜面の良いところを繋いで登滑走します。 ↑3時間+30分+30分 |
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矢代山地 |
初級コース |
粟立山往復 |
比較的傾斜の緩いパックされた雪を滑ります。 ↑3時間30分 |
中級コース |
粟立山周回 |
板の走るパックされた雪を狙います。標高差1200mぐらい滑れます。 ↑3時間30分+30分 |
上級コース |
北面継続 |
3つの北斜面を繋いで縦走します。標高差1500mぐらい滑れます。 ↑4時間+1時間+30分 |
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妙高周辺 |
初級コース |
設定なし |
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中級コース |
滝沢尾根 |
樹林帯のパウダー滑走 ↑1時間30分 |
上級コース |
北面継続 |
三田原、妙高、前山と登滑走を繰り返して標高差1500m以上滑ります。↑2時間+1時間+1時間 |
妙高北面 |
短いハイクながらも長いパウダー滑走が可能。核心部はロープを使用も? ↑1時間30分 |
初級:パウダー滑走の経験のある方
中級:傾斜30度のパウダーを安定して滑る事のできる経験者
上級:傾斜35度のパウダーを安定して滑る事ができ、かつ3時間のハイク後にも安定して滑走できる上級者
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内容 |
スキーの機動力をフルに活かし、スキーの可能性を追求した山行です。
滑降技術だけでなく、シールの脱着やスキーアイゼンの装着、歩行にも慣れた方のみの募集です。
山行中には歩行、滑走を含めた技術的な講習を行う事がありますのでご了承ください。
初級コース、中級コースではより高いレベルのスキーツアーを目指し、キックターンや歩行の効率アップの為の講習を現場で積極的に行います。
キックターンや歩行のレベルを上げたい方は、是非おこしください。
私たちは山岳ガイドです。
雪山を登るための技術、経験は豊富にあり、これらの視点からスキーの登高技術を考え、伝えます。
スキーは滑走時も登高時も、重心の下に板を位置させ、荷重することが基本です。滑走時には板が最もよく撓み、ターンが安定します。登高時には重心の下に板がある事で、シールが滑りにくくなり、更にキックターンを含めた登高時のターンが容易になります。
滑走時にインストラクターやガイドがこのことを伝えることは当然ですが、登高時にこれを伝えられる事は殆んど無く、この為シール登高が苦手な方が多く、またキックターンをスムーズに行える方が殆んどいないのが現状です。
シール登高やキックターンをスムーズに行えることは、スキーツアーではとても有利となるので、是非練習しましょう。
キックターンのコツの紹介
キックターンは、軸足に乗っている重心を、向きの替えたもう一つの板に重心を移動させる動作です。
このことから、軸足を安定させること、そして重心の近くに向きを変えた板を置くことがキックターンを容易にするポイントです。
・スキー登高の斜度を落としてからキックターンをする。
・・・斜度を水平近くまで落とすことがポイントです。こうすることで軸足にしっかりと載る事ができ、板を体の前で回しやすくなります。
・スキーの板は、自分の体軸付近で回して、体軸の真下、つまり軸足と同じ場所に落とす。
・・・体軸、つまり軸足にしっかりと乗っていれば、安定して板を回すことができ、その板を重心の真下に落とすことができます。向きを変えた板が重心の真下にあれば容易に乗り込むことができます。
逆にこれらを行なっていないのが多くの方のキックターンです。
斜度がきついまま板を回すため、軸足にしっかりと載る事ができません。
板を回す動作自体が不安定になり、回した板を外に出して仕方がなく「加重」する結果となります。
軸足、つまり体の重心から離れている場所に、しかも斜めになった板に乗り込む必要があるため、難しいターンとなります。
これが殆んどの方が行なっている、そして多くのガイドが教えるキックターンです。
シール登高のコツ
シール登高は、斜面を爪先を前に向けたまま歩いている事をイメージすると解りやすいと思います。
斜面でつま先を前に向けたまま歩くと、つま先上がり(踵下がり)となり、体が後ろに倒れやすくなります。これが傾斜の影響を受けすぎている状態です。
歩きであればつま先を外に向けて、傾斜の影響を小さくすることができますが、スキーではクライミングサポートを積極的に利用し、適正な斜度で登る以外には方法はありません。
・クライミングサポートは積極的に利用する。
クライミングサポート(ヒールリフター、ヒールサポート)を利用することで、踵が下がった状態、つまり「つま先上がり」を防ぐことができ、体が後ろに倒れそうな状態を防ぐことができます。後に体が倒れそうな状態というのは、体を後ろに引っ張られている、あるいは下に落ちる力を受けていると考えれがよく、これでは登高の効率が下がってしまいます。
しかし、クライミングサポートがあるからといって、急傾斜で登ると、これもまたつま先上がりの状態になってしまいます。
サポートを利用し、つま先上がりにならない範囲の傾斜で登る事が必要です。
また、サポートを利用しなくても良い緩すぎる傾斜で登る事は、登高の効率が悪くなり疲れる原因となります。
・くるぶし(踵付近)に荷重しながら登る。
・・・板に最も力が伝わるのは、滑走時も登高時も、くるぶしに載った時です。こうすることでシールの滑りを防ぎます。
・斜登高時に向きを変える際は、小さな弧で向きを変える。
・・・こうすることでスキーのトップ、つま先上がりの状態が続くことを防ぎ、シールの滑りを防ぎます。
・ストックに頼りすぎる登高斜度は避ける必要があるが、「ココ」という時にいは積極的に利用する。
・・・ストックで体を支えないとバランスが取れなかったり、滑ってしまうのはラインが悪いのですが、どうしてもそこを通らないといけない場合は積極的に利用します。長い間この状態が続くのはNGです。
・トラバース時に板がずれる可能性がある時には、スキーの谷側近くにストックを突く
・・・板がずれた時の滑落を防ぐことができる。
滑走時のコツ
※インストラクターでもプロスキーやでもないのでココは程々で見てください…。
・くるぶしで荷重する。
・・・当たり前すぎるのですが、なかなか上手くいかないことが多いです。そんな方は足指を上げて滑ると上手くいきます。
・ニュートラル付近で、板をスイングさせる。
・・・パウダーなどの深い雪の場合は必要ありませんが、硬い斜面や凹凸が激しい場合は板を軽くスイングさせることでターンが始動します。スイングすることで板の向きが変わり、これによってターンの切り替(エッジの切り替え)を行います。動作が小さくなり、また体を内倒させることがないため、板に早い段階から荷重することができ、ターンが安定します。これらはコブを滑る時のイメージと同じです。スイングさせる場所を見極めるのが、安定して滑るために必要です。
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費用・集合 |
費用:当日の参加者によって料金が変わります。
事前連絡時に参加人数・費用をお伝えするので、最終的に参加の判断をしてください。
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初級コース |
中級コース |
上級コース |
参加者1名 |
40000円 |
50000円 |
60000円 |
参加者2名 |
25000円 |
30000円 |
35000円 |
参加者3名 |
20000円 |
25000円 |
30000円 |
集合:飯山駅8時20分
妙高周辺に前泊される方は先にご連絡ください。
・料金説明 ・キャンセル料 ・雨天など、天候不良の場合
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装備 ○・・・必ず必要 △・・・あれば便利 |
○スキーツアー用の服装(山に適した、防水、発汗、防寒性能があるもの)
○防寒着(中綿入りのジャケットなど)
〇速乾性のある下着、中間着
〇メインのグローブと予備のグローブ(必ず同等性能のモノ)
その他基本的なツアースキーの服装
滑走用具
○スキー(ツアー用ビンディング装着のもの)
○スキーブーツ(ツアー用兼用靴)
○シール(スキン)
○スキーアイゼン(クトー)
○ヘルメット
〇ゴーグルとサングラス(必ず二つをお持ちください。滑走時はゴーグルを使用し、ハイク時はサングラスを使用します)
△ゴーグルのスペアレンズ
○その他、ツアースキー用具
アバランチギア
〇ビーコン
〇ショベル
〇プローブ
その他
○ヘッドランプ(手で持つものは使いにくいです)
○行動食(行動中にも気軽に口に運べるもの)
○保温できる水筒
○薬品類(日焼け止めなど)
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