残雪期の穂高岳のバリエーションルートといえば、岳沢周辺がメインエリアです。この辺りは残雪が豊富で、いくつかの雪稜ルートを楽しむことができます。
奥穂南稜は岳沢ヒュッテの裏手、奥穂と前穂の吊り尾根に向かって伸びる尾根です。
ルートは概ね雪壁、雪稜に終始しますが、技術的な核心部はトリコニーといわれる三つの岩峰からなる岩稜帯です。しかし岩稜といってもそれほど難しいことはないので快適に登れるでしょう。
急な雪壁を登り、このトリコニーを越えると、あとは奥穂高岳のすぐ横、南稜の頭を目指して雪稜を登ります。
この雪稜部分を登るころには体力的にきつくなってきているので、本当の核心はココだとも言えるでしょう。
下山は奥穂高岳の頂上から涸沢を経由して下山予定です。
これが最も安全かつ確実な下山方法となりますが、長いので気を緩めずに頑張りましょう。
2日目は出発が朝3時30分と早いので、朝食を持参下さい。
また、2日目の下山は上高地到着予定が16時となります。
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