赤岳西壁は、一般道である文三郎道を登ると常に左に見えている壁です。
赤岳の西壁には一般的には4本のルートがあります。
そのうち主稜はほぼ頂上に抜けることが出来るルートで、満足度の高いルートです。
バリエーションルートとしては、技術的にも特に高いものを要求されることはなく、夏の岩登り経験があれば十分楽しむことができます。
この壁は季節風を直接うけるので、技術的には大したことはなくとも、その寒さ、コンディションは厳しいものがあります。
逆に言えば、技術的に難しくないところで、バリエーションルートを楽しむには最高のルートです。
実際、晴れている時には紺碧の空に向かって登っていくのはとても気持ち良いですし、風の強い時に登れば冬季登攀をしている自分をよく知ることになるでしょう。
ルートは岩壁登りというよりも、岩稜登りの要素が強く、岩、雪、氷とのミックスと変化に富んでいます。
ポイントは一ピッチ目の登攀です。ここの少し難しい岩登りをこなせばきっと頂上までは一気に進むことでしょう。
登っている間は必死になるとは思いますが、その分頂上では必ず笑いがこみ上げることと思います。
頂上で、あるいは下山して壁を見上げて喜びをかみしめて下さい。
1日目はアイスクライミングとロープワーク講習です。
アイスクライミングは動きが特殊に見えますが、前爪とアックスを積極的に使うため、雪山では身につけておいた方がよい技術です。
見た目ほど難しくはないので練習してみましょう。
場所はシーズン、コンディションによりますが、裏同心ルンゼ、峰の松目沢、赤岳鉱泉人工アイス、ジョーゴ沢を予定しています。
道具もお貸しできますので、思い切って参加してみてください。
雪山経験があることが参加条件ですが、私たちが求める雪山技術に足りていない場合は、お断りすることがあることもご了承ください。
※私たちの赤岳のコースに参加している方は問題ありません。
※ほかのガイド、ツアー等で登ってこられた方は、ご相談ください。
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