八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っています。国際山岳ガイド連盟・日本山岳
ガイド協会所属

 八ヶ岳 ジョーゴ沢・アイスクライミング講習 山岳ガイド ミキヤツ登山教室      

 
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1日目:赤岳鉱泉13:00集合 集合後 アイスクライミング講習
2日目:赤岳鉱泉〜ジョーゴ沢の各ルート巡り(F2〜乙女の滝、ナイアガラの滝、ジョーゴ沢大滝)〜赤岳鉱泉・小淵沢
内容 

 雪山のステップアップコースとして、そしてアイスクライングを楽しんでいくためのコースとしてお勧めです。

 アイスクライミングは道具を駆使することや、普段行わない動きをするという点でハードルが高い印象がありますが、クライミングとしては単純な動きで、それほど難しい運動ではありません。
 アックスを振る労力や、アイゼンのつま先に乗り込む恐怖の方が先に立ってしまい、力を入れ過ぎてしまう事がアイスクライミングを難しくしてしまいます。
 しかし、クライミングの動きは単純なので適度に休憩を取りながら練習すれば、他のクライミングに比べれば早く上達しやすく、雪山での遊びとしてはお勧めです。

 また、今回のようにアイスクライミングをするためにジョーゴ沢を登る行為自体が雪山バリエーションルートなので、雪山のステップアップコースとしても楽しめると思います。
 技術的な面から見ても、アイゼンの前爪に乗る行為は雪山でも行う行為ですし、特に残雪期の剣岳や穂高岳などこの時期の北アルプスは硬い斜面を登下降することになるので、残雪期の登山を考えている方にもおススメです。


 講習内容は以下の内容です。
 この順番にアイスクライミング技術を身につけて行けば、自ずと登れるようになります。
 逆に言えばこの順番を無視してアイスクライミングを行っても、なんとなく登れるかもしれませんが、上達は見込めないでしょう。

 言葉ばかりで申し訳ありませんが、詳しくはおこしください。
 未経験者だけでなく、経験者であっても上達するはずです。


1・正確なアイゼンの蹴り込み方

 前爪を確実に氷にけり込むためには、つま先が(踵よりも)若干上がった状態で蹴り込む必要があります。
 このために「下から蹴り込む」とか「踵を下げてける」など、ネット、いろいろな講習会、技術本で説明されていますが、間違いです!
 どちらも物理的にできる訳ないことを、見た目だけで話していることで、運動科学的におかしな内容です。

 正しくは、「腰と氷の間にスペースを作ることで、膝が氷から離れた状態を作る事で蹴り込む」事が必要で、これによって踵よりもつま先が上がった状態になり、前爪が氷に直角に当たる状態になる事で正確な蹴り込み、確実なステップ作りが可能になります。

 また、この正確なけり込みをするためには「手の位置と足の位置が離れすぎていない=体が伸び切らない」事が必要です。
 だから「打ち込んだアックスの更に上のグリップに握り直す」という行為は全く間違いであり、少しでも手を上げることで腕の負担を減らすという説明は意味がありません。


2・軸足とけり足を意識することで体を安定させる

 アイスクライミングは足を左右に広げて二等辺三角形を作って登ると言われますが、これも間違いです。
 正しくは「足を体を支える軸足と体を安定させるけり足に分けて立つ」というのが正解です。
 もし二等辺三角形のように左右の足に均等に立ってしまうと、次に足を動かそうとしても全体重が片足に載らないため、もう片方の足を動かせなくなります。この状態から足を動かすためにはアックスにしがみつく行為になってしまい、アイスクライミングがより難しくなってしまいます。
 
 軸足とは体を支える足。だからこの足は上半身の真下に位置します。
 けり足とは体が左右にぶれないようにする足。なので上半身の外に位置します。
 2等辺三角形が少し傾いた上体、つまり、三角形の一辺が鉛直になっている傾き方に近い状態になります。


3・アックスの振り方と、振り込む位置

 アックスの振り方は難しくないのですが、振り込む位置が重要です。
 アックスを振り込んだ位置に対してバランスよく立つことがアイスクライミングでは重要です。
 上の二つを意識すれば自ずとアックスの振り込み位置が決まってくるはずです。 


4・体を引き上げるのではなく、軸足で押し上げる体の使い方。

 アイスクライミングは「2等辺三角形ではない」と説明しましたが、軸足とけり足を意識した足位置が実現できていれば、自ずと手の負担を減らして軸足で上がる事ができます。




費用:お一人4万円 +宿泊費+ガイド経費(宿泊費・交通費の頭割り分4千円〜6千円ほど) 
 ※経費につきましては赤岳鉱泉の宿泊料によって変動することをご了承ください。

定員:3名(ガイド1名に対し) 
 ※1日目のアイゼン講習はガイド1名に対し参加者4名で行うことがります。2日目の登山はガイド1名に対し参加者2名です。

宿泊:赤岳鉱泉(宿泊予約はこちらで行います) 個室利用です。

集合・時間 赤岳鉱泉13:00(この時間より講習を始めます) 解散は美濃戸口、あるいは小淵沢駅となります。
※可能な限り、調整を行いますが無理な場合はご容赦ください。

装備 ○・・・必ず必要 △・・・あれば便利

◎冬山用登山靴(厳冬期用) 
 ※冬季用、もしくはオールシーズン用。革で防水性があってもスリーシーズン用は不可です。
 ※新しく購入される方は、冬季の3000b(2重靴でない方が良いです)で使用できるモノをオススメします。
 ※ワンタッチアイゼンを付けられる、前後にコバのある冬季用の靴がオススメです。

○上下の冬用ヤッケ(ゴアの雨具も可ですが、できる限り冬山用ジャケットが良いです)
◎冬用の化繊もしくはウールの下着上下(タイツ)
○ウールのシャツもしくはフリース(中間着として)
○ウールのズボンもしくはフリースのズボン
○フリースかセーター、薄手のインナーダウン (防寒用)
○ウールか化繊の靴下×2

○厳冬期用グローブ
○予備のグローブ(メインのグローブと同等程度が望ましいです)
○フリースか毛の手袋(
※予備のグローブとは、元のグローブを飛ばされたり濡らしたりした場合のものなので、同じグレード、レベルのものが必要だです。
 雪山の稜線では一旦手袋を濡らしたり失えば、そのまま凍傷に繋がるので、何かあった時のためにメインと同等性能のグローブが必要です。
※ミトン(3本指も含む)は操作性が悪いのでお勧めしません。
 グローブをしたままでのアイゼンが装着を含む、全ての作業ができるのであれば構いませんが…。


○ロングスパッツ(オーバーパンツにインナースパッツが付いていても必ず必要)
前開きがお勧め。

○目出帽 (帽子とネックウォーマーとの組み合わせは不可)
○サングラス(眩しい時に使用しますが、ゴーグルのみは不可です)
○ゴーグル(スキー用でも構いません。)
○ヘッドランプ(手で持つタイプは不可です)

○アイゼン(12本爪以上) (レンタル可能ですが、靴によっては付かないので事前にご連絡ください。) 
 ※靴のサイズが小さく10本爪アイゼンしか使えない方はそのままで大丈夫です。 
○アイスアックス (レンタルあり)
○ハーネス (レンタルあり)
〇ヘルメット (レンタルあり)
〇安全環付カラビナ1個と120pスリング1本(セルフビレイを取るためなので他の装備でも構いません)
〇ATC等の確保器と安全環付きカラビナのセット

※アイスクライミングの装備を持っていない方はお貸しします。わざわざ高価なものを揃える必要はありません。



○行動食(行動中にも気軽に口に運べるもの)
○水筒(テルモス)
△薬品類

△ストック
△薄手の手袋
△耳当て(バンド状のもの目出帽だと暑いとき)
△お酒?(飲み過ぎないようにしてください)
○健康保険証のコピー




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山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪山教室、クライミング教室を行って
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