残雪期の穂高岳のバリエーションルートといえば、岳沢周辺がメインエリアです。この辺りは残雪が豊富で、いくつかの雪稜ルートを岳沢ヒュッテベースで楽しむことができます。
今回のコブ尾根というルートは、岳沢ヒュッテの裏手の尾根で、ジャンダルムのとなり、コブ尾根の頭にダイレクトに伸びる雪稜、岩稜ルートです。ちなみにコブ尾根の頭というのは、ジャンダルムのすぐ横です。
ルートは概ね雪壁、雪稜に終始しますが、核心部は「コブ」での登攀になります。
急な雪壁を登り、雪稜を辿ると、「コブ」の3ピッチの岩登りになります。岩登りの後、懸垂下降を交えて細い雪稜に降り立つと、それが更に穂高岳の主稜線へと導いてくれます。
主稜線に出てからは第二の核心、主稜線の縦走です。コブ尾根の頭から西穂高方面へ向かい、天狗のコルから岳沢ヒュッテへと下降します。主稜線上は雪がなければそれほどでもないですが、西側には雪が多くの頃ことがあり、緊張する場面もあります。
2日目は出発が早いので、朝食を持参下さい。
コブ尾根の主稜線を目指して、雪壁を登ります。主稜線ではコブが大きく立ちはだかります。
尾根上では雪稜を辿りますが、コブの登攀はV程度の岩登りとなります。
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