す。国際山岳ガイド連盟・日本山岳ガイド協会所属
前日は平湯まで入ってコンディションの悪さに山スキーは敗退。
折角安房トンネルを抜けたのだから・・と富山の回転寿司まで走って山梨まで戻った深夜。
期待に満ちた今期初の山スキーは、最後まで板がガリガリ音を刻む悲しいコンディション。
メインの錫杖も雪崩の危険から諦め、二人揃ってガッカリの帰宅なのでした。
そして・・・なにげに開いた(私がファンの)H氏ホームページ。
ところが何と、今日アップされたばかりの雨飾山が!!
しかも激パウ?ってどういうことぉ〜!コトォ〜コトォ〜(エコー続く)
衝撃を受けるも眠気には勝てず、そのまま布団に倒れ込む。
朝、それでもソワソワと起き出して出掛けようとする私に天の声。
「僕も行こうか?」
そう、最早新潟県境に近い雨飾山は近いとは言えない。
「そ、そう?」と言いつつも
(ワ〜イ!運転助かる!)と、ちょっと嬉しい。
斯くして再び二人と一匹は車に乗り込み、一路小谷温泉へ。
登山口はまだまだ遠い 「重い、深い、辛いのよぅ」
H氏の辿ったのは午前中とはいえ昨日、
なのにトレースはほとんど残ってはいない。
今朝のトレースは早々に手前の大渚山へと去っている。
除雪前だが電線点検か何かのブルの跡が残る林道を辿り、分岐からは再び板でのラッセル。
深い・・・
昨日もしたラッセルがボディーブローのように効いてくる。
「ひぃ〜」 「お、重いワ?この雪団子」
林道は率先してラッセルした久野も、斜面に取り付いて交代してからは全く追い付いてこなくなる。
実は、二人と一匹だと2番目も辛いのである。
一匹はまず、全くラッセル要員の足しにはならない。
むしろ邪魔をする。
後ろから一歩ごとに板を踏むのである。
しかも新しい板はトップもテールも同じように反っているため、更にワンコの足には打ってつけ。掛かりがよいのだ。
もちろんのことパウダーなので先頭はラッセルに苦しむ。
2番手は板が重い。(何と言っても体重30キロ)
3番手だってパウダーの中だから、かなり必死。
「もうダメ、アタイ、待って!おネエさ〜ん」 「あれれ?KTが居なくなった?」と思ったらパウダーに陥没してました
そうこうしてP2直下到着。
「ふぅ〜大変だったワ。アタイ、これでもう車に乗れるのネ」
と、勘違いも甚だしいKTは、早速グルグル雪を踏み固めハウス作りに余念がない。
ホントの地獄はこれからさ、KT?
「ふぅ、ごーるいんだワ、雪もキモチイイけど、まったり温泉なんかもイーわネえ」 「キャイ〜ンッまた走るの?お姉さんっ??」
パウダー蹴散らし、カッ跳ぶ私達。
KTは潜水艦ラッセルとなって必死の形相で追ってくる。
気の毒だが、幾らなんでも30`担いでパウダー滑る気なんぞ、どちらにもあるはずもない。
けど流石にヨレヨレのワンコを置き去りにするわけにも行かず、待って待って滑っていたら日が傾いてきた。
林道へ出たら戻ったらしいブルの跡で、板はよく滑る。
あっと言う間に小谷温泉。
「お尻もやっぱり重いのよん」 「もう、ラメ、あたい」
本日の行動は5時間なり。
お疲れ様でした。
山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪
山教室、クライミング教室を行っています |