クライミングで上達する秘訣 山岳ガイド・ミキヤツ登山教室
メール・お問い合わせはこちら mikiyatsu2008@gmail.com
|
トップページ
|
募集コース
|
web登山教室
|
山行報告
|
ガイドについて
|
ガイドの紹介
|
メール・問い合わせ
|
|
秘訣・その一 意識の無意識化を目指せ! |
どんなスポーツでも上達するためには練習が必要ですが、その際に「意識の無意識化」を目指す必要があります。
意識の無意識化とは、新しい技術、行動を身に付ける際にはその動きの核心(動きのコツ)を意識しながら運動を続けることで、それが無意識のうちにできるようになることを目指すことです。
同じ練習をしているのに上達する人と、そうでない人の違いの一つがこの意識の差です。
例えば、小さな手がかりを保持する際、大声(雄たけび?)を出す人がいますが、「小さな手がかりを自分の最大パワー以上の力で保持するぞ!」という意識の現れが雄たけびとなり、その結果「最大パワー以上の力=火事場の馬鹿力」によって小さな手がかりを保持することができます。
しかしこれを何回か繰り返していると、雄たけび無しにその手がかりを保持できるようになります。
「指の力が強くなったから」と簡単に考えがちですが、これが「意識の無意識化による上達」の分かりやすい例だと思います。
より技術的な例をあげれば、例えば小学生の算数の「計算ドリル」
10分以内に多くの計算をするあの問題集ですが、「時間内に全問解答できるけど、正解率50%の子供」と「時間内に半分しか解答できないけど、全問正解の子供」
どちらが上達するかは、当然後者です。
間違えないように意識して丁寧に計算しているため時間はかかっていますが、そのうち「丁寧な計算」を意識しなくてもできるようになり、正確に早く計算できるようになるはずです。
クライミングに限らず、何か身につけたいと思う方はこの「意識の無意識化」ということを目指して行動すると良いでしょう。
|
秘訣・その二 「足で体を押し上げる」を自己評価できるようになろう! |
「意識の無意識化」が理解できたという方。
ではクライミングで何を意識して登るべきかを見ていきましょう。
「クライミングは足で登れ」という言葉がつかわれますが、どういうことでしょうか。
僕はクライミングは「足で体を押し上げる」事だと言葉を変えて説明しています。
体を上にあげるためには「手で引き上げる」のではなく、「足で体を押し上げる」方が楽で、手や指も疲れにくくなります。
クライミング中に意識すべき第一の事は、「体を足で押し上げる」であり、そのためには「足で体を押し上げている感覚」をまずは身につけなくてはなりません。
体を足で押し上げる感覚が解かったら、クライミング中はそれができているかを意識し続けなくてはなりません。
つまり、意識の無意識化の第一歩は「常に自己評価を行なうことで、間違った動きをした時に気が付くようになり、「正しい動きをするためにはどうすべきかを無意識のうちに考えるようになる事」です。
クライミングの話に戻せばこうなります。
足で体を押し上げるクライミングができている時は問題ないのですが、それが「できなくなっている時」やそれが「できなさそうな時」にそれを改善しようという思考が、無意識のうちにできるようになりたいのです。
|
秘訣・その三 「足で体を押し上げるコツ」を知ろう |
クライミングで大事な動きは、「足で体を押し上げる」動きです。
実は足で体を押し上げる動きとは「人間には」とても簡単なことですが、ちょっとしたコツがあります。
コツとは「重心の下に足を置く」です。
実際にやってみましょう。
片膝付いた状態で座り、上半身を動かすことなく、立てるかどうかを見てみましょう。
まずは足が前方にある状態
立てないですね。
足がお尻の下にある状態。
立てるはずです。
これをクライミング中にできるかどうかで登れたり、登れなかったりしているのです。
お尻の下に足がある状態だと立てる理由は、「お尻=重心」であり、重心の下に足が入っていれば体を足で押し上げられるのです。
クライミング中は、できるかぎりお尻の下に足を置くことが必要で、そこに足が置けない場合、つまり足を外に出した時にはクライミング特有の「ムーブ」によって「お尻=重心」を足の上に移動させる必要がでてきます。
逆に言えば、足をお尻の下に置けない、ムーブを使っても「お尻=重心」を足の上に移動させられない時には手で体を引き上げることになるのです。
足で体を押し上げるコツとは「重心=お尻の下に足を置く」ことであり、それが不可能な時、つまり足を外にしか置けない場合にはムーブによって足の上に重心を移動させてから体を押し上げることです。
|
|
|