八ヶ岳、小淵沢に住む山岳ガイド、加藤美樹・久野弘龍が、ヨーロッパ・シャモニやドロミテ、国内の雪山、冬山、バックカントリースキー、夏山、登山・クライミング教室、ガイドを行っていま
す。


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ルートは正面の壁を左に回り込んだ壁で、下山は右側からビアフェラータのケーブルを辿ることができる

後からシャモニを出てきたSガイドも、公共交通機関で二日間掛け、根性でコルチナへ到着!

3人でギアウ峠から歩くアヴェラウはなかなか遠い。
昨日も丸一日行動した足には堪えるし、今年はドロミテも残雪が多く、時々雪渓の横断もある。
「アプローチ1時間て、ガイドブックやっぱり嘘やん!」←バリバリ関西人のSさんから、既に関西弁が移ってる?

それでも頑張って歩いたら、ギアウを下った道路の当たりからアヴェラウの前までチェアリフトが動いてた・・・何てこった。
(それでもドロミテが初めてのSさんは楽しそう)

取り付きが分かり難くウロウロしていたら、5人パーティーに抜かされてしまった。これが失敗。彼らはかなり遅くて、このあと随分待たされる。

これからの残った日数は、もうSさんのもの。私たちは十分楽しめましたから、あとのリードはお任せです。
1ピッチ目、W−だがやけにロープが延びていく?と思ったら一気に2ピッチ登ってる。ドロミテ初見参にしちゃやりますね。

 
「ほな、行って来ますわ」え〜?まっすぐって脆そうなんですけど・・・   なんか結構辛そうです

トポ3ピッチ目、上のトラバースでもたついてて進まない。うんざりしたらしきSさん、ルートを外して上に見える直登クラックへ突入、フォローしてみたら、かなり脆くて「マジですか?」というピッ
チになった。本来W+だが、恐らくX+くらいにはなってしまっただろう。上からバンドトラバースして5人中1パーティーだけ抜くことに成功。さらに2ピッチ分を延ばしてあっけなく山頂へ到着
してしまった。
流石に沢やだ。私たちとは気合いが違う。

 
後続パーティーを望む                   下りはヴィア・フェラータのケーブルがあるので、この山にはフェラータで登ってくる人も多い

 
ここを降りるのは2回目ですが、やっぱりケーブル無しだと怖すぎです

アヴェラウがあっさり終わったところで、久野が「僕はもう凍傷の爪が危ないから車を取りに戻るけど、良ければ二人でチンクトーレに行って来れば?」と言われる。まぁ、私たちの帰国まで
は、今日明日しか無いことですし・・・

じゃ、もういっちょ行きますかぁ!
チンクトーレはブロック状にブッ立った岩塔だけに、どこを登っても初めっから傾斜がありますよ〜


 
南峰の「ミレニアム」これだけ見ると傾斜は弱く見えるが、実際には垂直から薄かぶりで、しかもよく登られているだけに、百万人ホールドと百万人スタンスが続く←手も足もよく滑るんです
ちなみに石灰岩って、磨き上げると大理石なんだから当たり前かも?

ただでさえ磨き込まれてるのに、1ピッチ目、いきなりX+からのスタートです。
「このルート、確か前に登ってなかなか大変だったような・・やっぱり、苦しんでるなぁ」←お気楽フォロー


 
2ピッチ目もこの上はWからXのトラバース・・・X以上のトラバースって、スタンス僅かでかなり際どく恐ろしい
取り付きで待ってたもう一組は、女の子からのリードで一ピッチ目をスタートしてきた。はず?あり、来ないぞ・・・登れなくってスタックしてる。

ツルツルのハング越えがあるのだが、そこでピッチを切って男性の方に交代してきた。
でも結局ここで諦めたのか、あとは登ってこなかったようだ。

下から車を回してきた久野の呼びかけが耳に入る。チンクトーレはすぐ下まで車でアプローチが可能なのだ。

大きな岩峰でこそなくとも、難しいピッチが連続するチンクトーレ。リードはリードの達成感もあるが、フォローはフォローの楽しさもある。
トップを信頼し、萎縮することなく流れるように動く体が気持ちいい。次のホールドがここなら、足はここ。微妙な掻き込みや、体のツイスト、どれをとっても一つ一つが滑らかに、そして大胆に
こなせることは、とても心地よい良いものだ。



4ピッチ目の凹角は、ハングしたフレークでの乗り越しなんかもあったりして、「マジこれでX級かい!」Sさんの叫びがこだまする。
(そうなんですよ、これでXなのです)

5ピッチ目のVで、平らな頂に飛び出す。けれどこれで終わりではありません。今度はどうやったって、歩いては降りられないのですから。
「前には〜どうやって降りたっけ?」←記憶力悪い

暮れゆく頂で二人、しばしウロウロ。
前は北峰との真ん中に降りたはず・・・でも支点がみつからない。

そこでトポにあるもう一つの下降ルートで降りることにする。小屋側へ小テラスに歩いて降りて、そこにあったラペルポイントで50bラペル。

 
東峰との間にあったフェラータから更に20bくらいラペルして、ガレ場を更にラペルで歩くと、「フィンランディア」のある北峰との間に出てきた。
って?「フィンランディア」、まだ登ってるし(ちょうど核心Z−のあたりで探ってます)

車に居た久野と合流して、無事に本日の行程を終了。
昨日も久野とドライチンネで12時間近く。そしてSさんとは今日も12時間近く動き回ってますね。
ふぅ、ちかれた。。モンブランほどではないけれど。さて、明日は何処へ行く?

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山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高・槍ヶ岳、剣岳、北岳、小川山、瑞牆山など、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登山教室、雪
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